【加藤みなみのTee Off Tomorrow⑩番外編】サステナブルゴルフツアーに参加する注目選手紹介「藤川玲奈」欧州下部ツアーVの快挙からプロテスト合格目指す

[ 2025年8月15日 05:00 ]

欧州女子下部ツアーモントーバン・レディース(フランス)で優勝した藤川玲奈
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 サステナブルゴルフツアーの過去2大会に出場している藤川玲奈が快挙を成し遂げた。今年6月の欧州女子下部ツアーでプレーオフを制して初優勝を飾った。同下部ツアーで日本選手が優勝するのは初めて。国内のプロテスト合格を目指す藤川は、一足先に欧州で注目を集めた。

 高校3年だった21年からプロテストを受験し、4回目の挑戦だった昨年の2次予選では1打及ばず最終プロテスト進出を逃した。師匠の宇野知幸プロとの話し合いで、プロになれなかった場合は「違う環境に身を置く」と決めていた。そして、昨年末に欧州ツアーの予選会に挑戦。66位で本戦出場権は獲得できなかったが、下部ツアー・LETアクセスシリーズの出場権を得た。

 言葉もままならない中、3月に日本を旅立ち、4月から欧州を転戦。「飛行機の乗り継ぎが大変で、毎週空港で迷子になっていた」というが、過酷な環境を経験したことで「英語ができなくても生きていける」と精神的にたくましくなった。そして6試合目のモントーバン・レディース(フランス)。練習ラウンドから手応えをつかんでいた藤川は、7アンダーで並んだデンマーク選手とのプレーオフとなった。飛距離で上回る相手に懸命に食らいつき、6ホール目で勝利をつかんだ。

 「3日間で2桁アンダーが目標だったので、優勝はうれしかったですが、もう少しうまいゴルフがやりたかったという悔しさもありました」。優勝トロフィーを抱いても手放しでは喜ばなかった。足りない部分をしっかり見つられるあたりも、成長の証だった。

 藤川の得意クラブはパターで、一昨年8月頃から師匠が愛用していた長尺を受け継いで使っている。以前からパッティングは得意だったが「回転がきれいになった。3メートル以内が入る確率が上がりました」と精度が上がっている。

 男女混合で行われるサステナブルゴルフツアーも藤川にとって糧になっている。「男子のスイングを見て学ぶことも多い。他のミニツアーと違って、会場でファンの人に応援していただけるのも幸せ。絶対に出場したい試合の一つです」と語っている。

 欧州からは7月に帰国し、プロテストの1次予選を通過した。欧州下部ツアーでの優勝で得た自信とミニツアーでの経験を引っ提げ、9月の2次予選、10、11月の最終プロテストに向かう。

 ◇藤川 玲奈(ふじかわ・れいな)2003年9月28日生まれの21歳、福岡県出身。6歳からゴルフを始める。沖学園高卒。23年日本女子オープンに出場。サステナブルゴルフツアーは第1回が52位、第2回は15位。

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