【玉ノ井親方 視点】大の里は一番やってはいけないことをやってしまった…今のままでは危ないな

[ 2025年7月24日 19:44 ]

大相撲名古屋場所12日目   ○琴勝峰(はたき込み)高安● ○大の里(突き落とし)一山本● ( 2025年7月24日    IGアリーナ )

<大相撲名古屋場所12日目>取り直しの一番で一山本(左)の当たりを受け止める大の里(撮影・椎名 航)
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 今のままでは大の里は危ないな。今日は一番やってはいけないことを立て続けにやってしまった。簡単に引いて押し込まれ、取り直しの末に何とか勝ちを拾ったが、内容は褒められたものではなかった。

 立ち合いの当たりが中途半端。いつもの思い切りの良さがなく、相手を見て立っていた。当たった後も前に出るのではなく、突然引いて一山本に走られてしまった。

 取り直しとなった取組も、ふわっと立った感じで、力強さが全くなかった。最初の一番と同じようにすぐに引いて、土俵際まで押し込まれた。何とかいなして、体を入れ替え押し返して勝ったが、悪い癖が2度も出た。

 10日目の玉鷲戦あたりから、消極的な相撲が目立つようになったのが気になる。

 先場所までとは違い毎日、横綱土俵入りを務めていることで、今までにない疲れを感じているのかもしれない。加えて、豊昇龍が5日目から休場。新横綱場所がいきなり一人横綱の場所となり、責任感も増えた。見えない重圧が両肩にのしかかり、それで体が硬くなっているのかもしれない。

 それでも、3敗はまだ優勝圏内。もう一度気を引き締めて、唯一無二の横綱を目指す男の意地をここから見せてほしい。

 高安に勝った琴勝峰は、思い切りの良い相撲を取っている。今場所は立ち合いの当たりが以前よりも強くなった印象だ。11日目の隆の勝戦で、馬力のある相手を一気に持っていって、気持ちも乗ってきた感じだ。

 弟の琴栄峰が同じ幕内に上がってきたことも良い刺激になっているはず。

 あす13日目は大の里との大一番。本人も分かっているとは思うが、結果は二の次。自分の今の力を思い切り横綱にぶつけるつもりで土俵に上がった方が、先につながる相撲になるはずだ。
(元大関・栃東)

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