飛ばし屋ブンちゃん 19歳入谷響 初優勝!今季ルーキー一番乗り「米国で女王になるのが最大目標」

[ 2025年6月23日 04:45 ]

女子ゴルフツアーニチレイ・レディース最終日 ( 2025年6月22日    千葉県 袖ケ浦CC新袖C=6594ヤード、パー72 )

<ニチレイ・レディース・最終日>16番、ティーショットを放つ入谷響(撮影・西尾 大助)
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 ツアーきっての飛ばし屋ブンちゃんが初優勝を飾った。19歳の入谷響(加賀電子)が4打差の単独首位から出て4バーディー、4ボギーの72で回り、通算12アンダーで逃げ切った。今季ルーキーでは一番乗り。一時、1打差まで詰め寄られる苦しいラウンドも後半に圧巻の飛距離と勝負強さで後続を突き放した。女子ゴルフ界に豪快なショットが魅力のニューヒロインが誕生した。

 スケールの大きな19歳が頂点に立った。最終18番もティーショットで262ヤードをかっ飛ばし、優勝を争った同じ最終組の高橋、ささきをはるか後方へと置き去りにした。最後もバーディーで締め、終わってみれば4打差独走。記念のボールをキュロットスカートのポケットにしまった入谷は「プレッシャーとかあって、やっと一日が終わったとホッとした気持ちが一番でした」と笑顔を見せた。

 4打差の首位でスタートしながら前半はショットが乱れ、7番を終えた時点で1打差に迫られた。だが、そこから飛ばし屋の本領を発揮する。15番パー4、375ヤードの左ドッグレッグでは1Wで残り66ヤードまで運んだ。58度のウエッジで1・5メートルに寄せて楽々バーディー。「3打差がついたのでいけると思った」。まさに優勝を確信した瞬間だった。

 ルーキー一番乗りでのツアー初V。決して順風だったわけではない。一昨年のプロテストは最終予選で1打届かず涙をのんだ。父・勝則さん(61)が「こんなに泣き崩れるのかというくらいだった」と言うほど打ちひしがれた。だが師匠の中嶋常幸に「この悔しさをバネにするしかない」と励まされ切り替えた。「中嶋プロに言われるとそうかなと納得できる。自分の中に安心感ができます」と師匠とともに再スタートを切った。

 前夜も、中嶋からLINEで激励のメッセージを受け取った。ただ、しばらくそれに気付かなかったため中嶋から電話が掛かってきて「LINEを見て」と言われた。その通りにすると「明日はなるようにしかならない。思い切ってやってこい」と書いてあったという。

 子供の頃からぶんぶん振り回し、中嶋から名付けられた愛称は「ブンちゃん」。「もう自分らしく振って思い切ってやるしかないと思いました」。平均飛距離258・20ヤードはツアー全体でも2位にランクする。最終日も自慢の1Wを自信を持って握った。

 ホールアウト後、同世代の管楓華や都玲華らに祝福され「みんなとハグしてようやく優勝の実感が湧きました」と初々しさも見せた19歳。年間ポイントランクは6位に浮上。中嶋に弟子入りした時から世界で戦うことを見据え「早くて来年、(遅くとも)2年後には米ツアーに行けるように頑張っていきます。日本で5勝して行きたい。米国で女王になるのが最大目標」。飛ばし屋のブンちゃんが夢に向かって確かな一歩を踏み出した。

 ☆生まれ 2005年(平17)12月21日生まれ、愛知県豊川市出身の19歳。家族は豊川高野球部出身の父・勝則さん(61)、母・綾子さん(57)と兄、姉。1メートル60、75キロ。

 ☆ゴルフ歴 父の勧めで6歳から始める。小学5年の時に勝則さんが、中嶋常幸の主宰するトミーアカデミーに応募。プロテストは2度目の挑戦となった昨年合格。

 ☆素振り 900グラムのゴルフ練習用バットで400回の素振りが日課。

 ☆JD 中京高(通信制)を経て朝日大に進学。昨年はゴルフ部の試合にも出場。

 ☆名前の由来 太鼓の“打てば響く”をイメージして勝則さんが名付けた。

 ☆好きな食べ物 目玉焼き。勝則さんによれば「毎朝3、4個は食べる」。

 ☆趣味 2.5次元舞台・ミュージカルの刀剣乱舞の大ファン。映像を見るのがリラックス法。

 ☆憧れ 米女子ツアーで活躍するリディア・コ、ブルック・ヘンダーソン。

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