大の里 横綱へ「追求」 横審が満場一致で推薦 28日誕生 伝達式口上も注目

[ 2025年5月27日 04:30 ]

スポニチ本紙の紙面パネルを手にほほ笑む大の里(撮影・藤山 由理)
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 日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)は26日、東京・両国国技館で定例会合を開き、夏場所で2場所連続4度目の優勝を飾った大関・大の里(24=二所ノ関部屋)を満場一致で横綱に推薦した。日本出身では師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)以来8年ぶりの第75代横綱となる大の里は“横綱とは”を追求する心構えを示した。協会は28日の午前に名古屋場所番付編成会議と臨時理事会で正式に昇進を決定し、伝達式が行われる。スポニチ本紙評論家の二所ノ関親方は夏場所を総括した。

 大の里は横審の推薦が決まった直後に、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で報道陣の取材に応じ「責任がある番付。知らせを聞いて少しは横綱の実感が湧いた」とホッとした様子を見せた。

 部屋の正面玄関を入ると、師匠が現役時代に使用した雲竜型の綱や横綱推挙状が飾られている。入門当時から掃除などの際に見てきたという。目指す横綱像について問われると「日々勉強だと思うので、“横綱とは”ということを自分なりにしっかり考えて、追求して、勉強して次の場所から頑張りたい」と力を込めた。

 23年夏場所の初土俵から所要13場所での横綱昇進は、輪島の21場所を更新し、年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で最速となる。新入幕から9場所も大鵬の11場所を更新する最速。7月の名古屋場所は21年秋場所の白鵬、照ノ富士以来4年ぶりに2横綱となる。

 豊昇龍が今年の初場所で横綱昇進を決めた後、息抜きで海洋高相撲部寮「かにや旅館」に行った際、伝達式や明治神宮での土俵入りのニュースを見て「自分自身、何をしているんだろうと思った。新潟で見ていて凄く悔しかった」という。エンジンをかけ直し、2場所連続優勝につなげた。ただ今場所結びの一番では先輩横綱の豊昇龍に敗れ、全勝優勝を逃しており「僕に火を付けた。越えなければならない壁だと思っている」と対抗心を口にした。

 28日の伝達式の口上にも注目が集まる。大関の時には「唯一無二」という言葉を使った。「新大関の時も伝達式のリハーサルで親方に初めて、その言葉を披露した。今回も自分で決めて明日のリハーサルで親方に披露したい」。新たな言葉の選択にも意欲を示した。(中村 和也)

 ≪わずか5分で終了≫横審の定例会合(9人出席)はわずか5分間で終了した。横綱への推薦を満場一致で決めた大島理森委員長(元衆院議長)は「2場所連続優勝は見事な成績であるし、泰然とした相撲は文句なしだった」と理由を説明した。今後について「2横綱となって大豊時代に入る。次を目指す関取の目標、壁、乗り越える山になってほしい」と期待した。紺野美沙子委員(女優)は「日本の子供たちだけでなく世界中の相撲を愛する人のヒーローになってほしいなと思います」と話した。

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