節目の「母の日」大の里が綱獲りへ最高の親孝行で発進 母は親心「15日間ケガなく終わってほしい」

[ 2025年5月12日 04:30 ]

大相撲夏場所初日 ( 2025年5月11日    両国国技館 )

<大相撲5月場所 初日>若元春(手前)を寄り切りで破る大の里(撮影・河野 光希)
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 3月の春場所を制し、初の綱獲りに挑む大関・大の里(24=二所ノ関部屋)は若元春(31=荒汐部屋)を寄り切りで下し、白星発進した。もろ手突きから得意の右を差して一気に出る会心の内容で先場所敗れている難敵を一蹴。2年前にプロデビューを果たした「母の日」に最高の親孝行を果たし、昭和以降最速となる初土俵から所要13場所での横綱昇進へ第一関門を突破した。

 満員の観衆の前で大の里が自信満々に見えを切った。一気の攻めで先場所敗れた若元春を一蹴。調整不足で「焦りもある」と漏らしていた姿はそこにはなかった。

 立ち合いは、この日の朝稽古で入念に準備してきたもろ手突きを選択した。若元春は左に少し動きながらタイミングをずらして立ったが、大関は構わず前傾姿勢になって圧力をかけた。得意の右も入って左でおっつけ体を預けながら寄り切り。「良かったです。落ち着いて取れ、しっかりと対応できました」。土俵下で見守った高田川審判長(元関脇・安芸乃島)も「らしい一気の攻め。最高だった。(綱獲りは)楽しみしかない」と絶賛した。

 大の里は常々「初日の入り」を重要視する。「最初の5日間を乗り越えたらいいものが出てくる」。1日に体調不良で一門の連合稽古を休むなど暗雲が垂れ込めたが、2日から稽古量を増やすなど6日までの5日間で追い込んだ。6日に胸を合わせた師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)も「最近の中ではいい方」と分析するように準備に抜かりはなかった。

 昭和以降最速となる初土俵から所要13場所、年6場所制以降最速となる新入幕から所要9場所での昇進など記録ずくめの綱獲りが懸かる。「いつも通りで」と自然体を強調する中で、場所入りの際に羽織る「染め抜き」を緑系に新調するなど、新たな決意の下で「5月決戦」に挑んでいた。

 2年前はプロデビュー戦、昨年はちょんまげ初陣と「母の日」は節目の土俵が続く。この日は館内で家族が見守る中で白星を届け「勝って良かったです。はい」とうなずいた。きょう2日目も先場所の本割で敗れた高安との対戦が控える。24歳の大器は「いつも通り一日一番集中して、また明日頑張ります」と気合十分に第二関門を見据えた。 (黒田 健司郎)

≪館内で家族3人観戦≫
 毎場所初日と千秋楽は会場を訪れることが多い大の里の家族は館内から大関の雄姿を見守っていた。前日の優勝額贈呈式から上京している両親に加え、妹の葵さんも加わり家族3人で観戦。「父の里」こと中村知幸さんは途中から、向正面のたまり席に移動して勝利を見届けた。母の朋子さんは「重圧は凄いと思いますが、頑張ってほしい。15日間ケガなく終わってほしい」と親心をのぞかせていた。

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