【中嶋常幸の快説オーガスタ】松山は初日2アンダーで回れていたはず。13番のダボは神様が書いた伏線!?

[ 2025年4月11日 18:52 ]

17番ホールでパットを打つ松山英樹(AP)
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 神様に、何てことをしてくれるんですかと言いたい心境だ。松山の13番のダブルボギーは不運としか言いようがなかった。3打目がピンに当たって跳ねてクリークに入っていなければ、チャンスについてバーディーになっていてもおかしくなかった。その前の12番も第1打を打った後に風が吹いて、手前のバンカーにつかまってしまった。そこからうまく寄せたが、パーパットが靴跡に蹴られるツキのなさだった。

 前週まで2試合連続で予選落ち。ただこの日のプレーを見る限り内容は悪くない。13番のアンラッキーなショットがなければ、2アンダーで回ることができていたはずだ。

 コースは昨年9月のハリケーンの被害で多くの木が失われた。ティーショットのじゃまになったり、逆に目印になっていた木が消えた。それで風の通りが良くなり、日当たりも増してグリーンが乾きやすくなったホールもある。

 マキロイの15番のグリーン奥からの3打目のアプローチは、ピッタリに寄せようとして少しだけ欲をかいてダブルボギーとなってしまった。グリーンが速いのは分かっていたはずだが、今年の15番の周辺はいつもより明るく見えた。

 木が少なくなったことで少し日が当たるようになった結果だと思う。風が抜けやすくなり、グリーンが締まって予想よりも転がったのではないか。マキロイの球は最初に落ちたところから3バウンドして転がって反対側の池に落ちた。

 午前組と午後組のボールの止まり方は明らかに違っていた。ハリケーンの影響で、期せずしてコース改修が行われたようなものだ。オーガスタに慣れている選手ほど戸惑いが大きかったのかもしれない。

 私はマスターズは筋書きのあるドラマだと思っている。その物語を書いている神様は、松山が不屈の闘志で逆境を跳ね返すドラマを期待して12、13番に伏線を張ったのではないかと想像している。ただ、オーガスタの女神は気まぐれなところもあるから、早々と主要キャストから外されることだってある。

 松山は早めにパッティングを本調子にすれば良い。キャリアグランドスラムを狙うマキロイは、とにかく怒らないで最終日を迎えることができれば、面白い展開になるはずだ。(プロゴルファー)

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