【玉ノ井親方 視点】高安の馬力には恐れいった。ただ、勝負はここから。賜杯の行方はまだ分からない

[ 2025年3月18日 19:39 ]

大相撲春場所10日目 ( 2025年3月18日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲大阪場所10日目>大の里を寄り切りに破る高安(右)(撮影・井垣 忠夫)
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 右差しの大の里と左四つの高安。ケンカ四つの両者の対戦は、どちらが先に自分の形に持ち込めるかが、勝負のポイントだった。

 結果は頭からぶちかまして相手の出足を止め、下からの突き上げにも我慢して左を差した高安が、優位な態勢をつくった。

 大関は形勢逆転を狙って、下がりながら投げを打とうとした。だが、その動きを読んでいたかのように、高安はしっかりと差し手側に足を送って、勢いを加速させながら土俵を走った。

 1メートル92、183キロの大の里の強烈な当たりを止めた、35歳の馬力にはあらためて驚かされた。これで横綱、大関戦3連勝。体つきも張りがあって、しぼんだところが見られず、相撲内容は尻上がりに良くなっている。

 ただ、優勝争いの単独トップに立ったとはいえ、まだ中盤戦が終わったところ。千秋楽まで5日もある。

 まだ上位陣では阿炎、王鵬との対戦を残しており、2敗で追ってくる元気な尊富士、美ノ海と当てられる可能性も高い。賜杯を意識し出すと、性格的に硬くなりやすいタイプだけに、自分の相撲が取れなくなる恐れもある。それで苦い経験を重ねてきた記憶は薄れていないだろう。

 高安にとっては、ここからが本当の勝負。まだまだ賜杯の行方がどうなるかは分からない。(元大関・栃東)
 

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