“名手”市原弘大の即効レッスン ㉔100ヤード以下の距離の対処法

[ 2025年3月14日 12:00 ]

ショートアイアンやウエッジはヘッドが重いため、振り遅れて、フェースが開いたままインパクトを迎えるのでショートしやすい
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 比較的ミート率の高いショートアイアンやウエッジですが、必ずしも正確に打てるわけではありません。市原弘大プロは、短いクラブならではの難しさがあると指摘します。その特性を理解していないと、簡単にミスショットにつながります。まずは、それを把握してから実戦に役立てましょう。

 ショートアイアン、ウエッジと他のクラブとの違いは、クラブヘッドの重さにあります。ショートアイアンやウエッジはヘッドが重い分、振り遅れが生じます。その結果、クラブフェースが開いた状態でインパクトを迎えることになり、ボールの下をヘッドが潜り抜けてしまいます。予想以上に距離をショートしてしまう原因はここにあります。

 また、フェースが開いたまま下りてきて、ネック部分でボールをヒットするとシャンクが出ます。それらのミスを嫌がり、フェースをスクエアに戻そうとして手首を返すと、今度は引っかけが出てしまいます。

 インパクトでフェースをスクエアに戻したければ、バックスイングを取りすぎないことです。アベレージゴルファーの場合、ショートアイアンやウエッジはクラブが短い分、他のアイアンよりもバックスイングを取りすぎているように感じます。一方でツアープロはそうなることはありません。

 できれば、アベレージゴルファーも振り幅を抑え。体全体を使ってゆったりとしたリズムでクラブを振ってほしいところです。

 練習場ではクラブを2本持ってスイングすることで、自然とゆったりとしたリズムでスイングできます。ただ、いざラウンドになると、なかなかゆっくり振るのは難しいと思います。

 その場合は片手でクラブを持ち、素振りをしてみましょう。片手で振ったときのリズムをイメージしながら、ボールを打つのがコツです。

 100ヤード以下の距離を打つ場合、ウエッジを使用する頻度が高くなると思いますが、うまくボールをヒットできない人は、バックスイングの取りすぎ以外にも原因があります。

 それは手打ちです。短いクラブで振り幅を小さくしたからといって、体の回転を使わないと、正確なインパクトを迎えることはできません。

 ただし、勘違いしないでほしいのは、私が求めているのは体の捻転ではなく、回転です。下半身の動きを抑え、上半身だけを回そうとしても、体の硬い人には難しいでしょう。むしろ、上半身を捻転させなければと思うことが、結果的に手打ちにつながるケースも少なくありません。

 そうであれば、最初からいっそ下半身を回してしまいましょう。上半身と下半身を同時に回せば良いのです。

 下半身を回すのが難しいという人は、バックスイングの際に、左足踵を浮かせてみましょう。左足のヒールアップをすることで、スムーズに下半身を回せるようになります。打つ前に、素振りを数回行うことで、体を回す感覚を身につけましょう。

 ショートアイアンやウエッジでボールを真っ直ぐ打てるようになれば、あとは振り幅に応じた自分の距離感をつくるだけです。ボールを正確に打つ不安を少しでも解消してからの方が、距離感をつくりやすいのは言うまでもありません。

(取材協力=千葉・カレドニアンゴルフクラブ)

◇市原 弘大(いちはら・こうだい)1982年(昭57)5月29日生まれ、東京都出身の42歳。3歳からゴルフを始め、埼玉平成高時代には日本ジュニア優勝。01年にプロ転向し18年ツアー選手権森ビル杯でツアー初優勝。同年ダンロップ・フェニックスで2勝目を挙げている。1メートル71、78キロ。

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