【柔道GS】パリ金・角田夏実が貫禄の優勝!五輪から7カ月ぶり実戦復帰も“女王”は強かった オール一本

[ 2025年2月14日 22:26 ]

柔道グランドスラム・バクー大会第1日 ( 2025年2月14日    アゼルバイジャン・バクー )

金メダルを獲得したパリ五輪から7カ月。実戦復帰となる柔道グランドスラムに出場した角田(AP)
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 柔道グランドスラム(GS)バクー大会が開幕し、男女計5階級が行われた。女子48キロ級は、パリ五輪金メダルの角田夏実(32=SBC湘南美容クリニック)が出場。パリ五輪後初実戦となる大会は、初戦から3試合連続一本勝ちで進出した決勝でパリ五輪銅メダルの19歳バブルファス(スウェーデン)を下し優勝を飾った。

 五輪女王の強さは健在だった。パリ五輪での栄光から両肩のリハビリに踏み切り、7カ月ぶりの実戦。代名詞である巴投げにまだ不安を抱えながらも、どの体勢からも狙える関節技を武器に世界の強豪を寄せつけず、最高の再出発となった。

 決勝では巴投げと関節技を警戒する19歳に対しても積極的に巴投げを狙った角田。しかし、その巴投げが偽装攻撃とみなされ指導2つを受ける展開。だが、そこからもペースを乱されず冷静に技を繰り出し続け、逆に相手が指導2を受け同条件で終盤へ。何度も技を仕掛ける角田に対して、消極的な19歳。ゴールデンスコア突入まで残り9秒、相手に3つ目の指導が宣告され反則勝ち。結果的に4戦オール一本勝ちで復帰戦の大会を制した。

 角田が畳に帰ってきた。初戦。韓国選手と対戦した角田は開始1分50秒すぎ、代名詞である巴投げと同じく得意としている腕ひしぎ十字固めで勝利した。その後も巴投げと関節技を警戒する相手をものともせず、終始自分のペースに引き込み一本勝ち。決勝舞台でも、パリの準決勝で判定を巡り“ひともん着”あった12歳下の因縁の相手に五輪女王の貫禄を示した。

 パリ五輪以来約7カ月ぶりの復帰戦。「今までは楽しんではいけないという気持ちだった。今回はもう一度柔道を楽しめたら」と新たな気持ちで臨み、五輪金メダリストのみ着用が認められるゴールドゼッケンを「ずっと夢見ていた。まさか自分が着けられるとは」と心待ちにしていた。今後の目指す先は明確には決まっていない状況。今大会を「自分の体と心と相談できる良い場面。自分がどれだけこれから先やっていけるか、奮い立たせられるか、柔道が好きという気持ちでどこまで戦えるか、この大会で見ていきたい」と位置づけていた。

 パリ五輪後はメディア出演など多忙なスケジュールをこなしながら両肩のケガで約3カ月間リハビリに費やし、昨年12月頃から畳での練習を徐々に再開。今年に入ってから合宿などの本格的な練習にも取り組み、急ピッチで仕上げてきた。両肩のケガの影響で、代名詞の巴投げには不安も。大会前には「入り方が変わってしまって、それを戻すのに時間がかかっている。巴投げが留守の状態」と話しながら「逆に他の技をいろいろ出せる良い機会。楽しみながら試合できる」と前向きに捉えていた。

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