愛知県体育館最後の本場所開催で記念大入り袋配布 6日に亡くなった元木村山が発案

[ 2024年7月13日 13:48 ]

記念大入り袋をPRする出羽海名古屋場所部長
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 14日から始まる大相撲名古屋場所は、1965年から会場となった名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で最後の本場所開催となる。チケットも15日間完売の盛況で、日本相撲協会は最後の場所を記念して「ありがとう愛知県体育館」などと記された大入り袋を用意し、来場者に配布する。相撲協会によると2016年から名古屋場所担当を務め、6日に42歳で亡くなった元幕内・木村山の木村守さんの発案だという。この日は木村さんの誕生日で出羽海担当部長(元幕内・小城ノ花)は「感謝の意味も込めて作成した。岩友親方が“やりたいんですけど”と企画してくれた」と話した。

 愛知県体育館は名古屋城に隣接し、60年近くにわたって名勝負、熱戦が繰り広げられてきた。栃若時代の1965年から会場となり、72年には米ハワイ出身の高見山が外国出身力士初の優勝。74年は輪島が千秋楽に北の湖を本割、決定戦で下し逆転優勝を果たした。1989年は千代の富士と北勝海による史上初の同部屋の横綱同士の決定戦。93年は横綱・曙、大関・貴ノ花、関脇・若ノ花による優勝ともえ戦が行われ、曙が若貴を連覇した。2010年は不祥事により優勝賜杯がない異例の場所となり、優勝した白鵬が涙。その白鵬は2021年に照ノ富士との千秋楽全勝対決を制し、45回目の優勝。それが現役最後の勝利となった。老朽化に伴い体育館は来年5月に閉館、会場は近隣に建設中の「IGアリーナ」に移り、名古屋場所は新たな時代に突入する。
 

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