“虎の衣を借る”勝みなみ 阪神快勝でルンルン2位発進「最高ですね!」 ティーショットに成長の証

[ 2024年4月20日 03:00 ]

米女子ゴルフツアー シェブロン選手権第1日 ( 2024年4月18日    米テキサス州 カールトンウッズ・クラブ=6889ヤード、パー72 )

黒のポロシャツに黄色の短パンと“阪神カラー”で臨んだ勝みなみ(AP)
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 今季メジャー初戦が開幕し、日本ツアー通算8勝の勝みなみ(25=明治安田)が5バーディー、1ボギーの68をマークし、4アンダーの2位で滑り出した。首位とは2打差。昨年予選落ちした舞台で、米本格参戦2年目の成長を示すメジャー自己最高順位でのスタートとなった。1アンダーの18位には畑岡奈紗(25=アビームコンサルティング)ら日本勢3人。渋野日向子(25=サントリー)は76の4オーバーで101位と出遅れた。

 虎党の勝は、黒のシャツに黄色の短パンの“阪神カラー”で今季メジャー初陣をコーディネートした。さらにスタート数分前、プロ野球・阪神が直前に勝利したハイライト映像を確認して気分上々でティーオフ。「最初のティーショットから凄く良い感じで振れた」。昨年、初日75を叩いた舞台で68をマークし、メジャー自己最高の2位発進を決めた。

 「思い切ってプレーできた。自信につながる一日になった。最高ですね!」

 成長ぶりを示す初日となった。前半12番パー3で第1打をピン左4メートルにつけ、ここから2連続バーディーと勢いに乗る。8番パー5では3メートルに2オンさせ、イーグルこそ逃したものの着実にバーディーを奪取。最終9番は第1打を池に入れながらボギーで収める粘りも見せた。

 進化した“飛んで曲がらない”ティーショットが成長の証だ。この日1Wの平均飛距離は288ヤード、かつ、フェアウエーキープ率は85・71%と安定。米ツアー本格参戦1年目の昨季は、ツアー137位の同67・22%とティーショットに悩んでいたが、昨秋に原因を突き止めた。スイング時に上体が上がって手元が浮いて右へのミスが出る悪癖の傾向に気づき、あえて「バックスイングから体を沈める」イメージに修正。オフには地道に練習を重ね、「良い形でなじんできた」。2週前の前戦はツアー自己ベスト5位。その好調を維持し今大会に挑んでいる。

 日本の女子No・1ゴルファーを決める国内メジャー、日本女子オープンを2度制した実力者。「チャンスはあると思う。でもまずは予選通過。アンダーで貯金はつくったし、2日目も伸ばす勢いで頑張っていきたい」。念願の米ツアー初優勝がメジャーとなれば、最高のフィナーレになる。

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