駒大・花尾恭輔 2度の骨折乗り越え感動呼ぶ!箱根駅伝“ラストラン”に母も涙「本当にありがたい」

[ 2024年1月7日 18:54 ]

<第100回箱根駅伝復路>駒大9区・花尾(左)が10区・庭瀬にたすきをつなぐ
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 青学大が優勝した第100回箱根駅伝記念大会を振り返る特別番組、日本テレビ系「もうひとつの箱根駅伝」(後0・45~)が7日に放送。ケガから復帰し、9区で“感動のラストラン”を見せた駒大・花尾恭輔(4年)に密着した様子を公開した。

 花尾は3年時に出雲駅伝1区で区間2位、全日本大学駅伝8区で区間賞を獲得するなど優勝候補駒大のなかでも“エース候補”として期待されていたが23年は苦難の連続。4月に足を疲労骨折。ようやく練習を再開した7月に今度は腰を疲労骨折してしまうなどケガに度重なるケガに泣かされた。

 9月の夏合宿からチーム練習に復帰するも、ブランクによる仲間との差は歴然。動かぬ体に焦りを募らせる花尾は「こんな故障期間が長引いたことは今までなかった。治って安どした瞬間にまたケガやって…(心が)病みそうでした」と当時の心境を吐露。花尾の憔悴ぶりについては、母の佳恵さんが「去年(23年)帰ってきた時は、もう痩せとったし。体重減ったやろ?って聞いたら、2キロ減ったと」と明かした。

 また、チームメートで主将の鈴木芽吹(4年)は「本当に焦っているんだと、すごく伝わってきた。常に明るいが辛くなってくると、明るいというよりもおかしいテンション…違うんですよ、いつもと。だいぶ焦ってたと思います」とコメント。周囲に焦りを悟られないよう無理に笑顔を振りまく花尾に違和感を覚えていたという。

 そんな状態だったが、仲間たちは花尾の完全復活を強く懇願。4年生で走ってもらわないと困るみたいな選手は?という質問には後輩たちが口をそろえて花尾の名前を挙げると、チームマネジャーの高原雅治(4年)も「花尾が走らないと盛り上がらない」と激励。すると箱根まで1カ月を切った12月、花尾は「(もうケガは)気にならないですよ」とコメント。その走りからは迷いや不安が消え、無事に箱根では9区にエントリーされた。

 そして本番では2位でたすきを受けると、順位を落とさず1時間9分41秒という区間5位の記録で走破。長崎から応援に駆け付けた母・佳恵さんは「もう本当にありがたい。ここまで走れるようになったことが…無事にたすきを渡したけんね」と歓喜の涙。走り終えた直後、藤田監督から「花尾ありがとう」と声をかけられると、指揮官に向かって深々と頭を下げた。

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