中島啓太の強さはアマ時代からの“準備” 栖原フィジカルコーチが明かす賞金王の秘密

[ 2023年11月27日 04:44 ]

男子ゴルフツアー カシオ・ワールドオープン最終日 ( 2023年11月26日    高知県 Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72 )

賞金王を決め、ボードを掲げる中島(撮影・井垣 忠夫)
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 昨春、フィジカルコーチの栖原氏は中島から相談を受けた。自宅に室内練習場を造る計画のことだった。「打席造るならジムも造ったら?」。当初、打席のみだったプランを変更。5種類のトレーニング器具を導入することとなる。23歳にして賞金王に輝いた中島の、ゴルフに取り組む姿勢が垣間見える。

 「真面目に、真摯(しんし)にゴルフに向き合う青年」。これが中学3年時から指導してきた栖原氏の中島評だ。大きなケガはなかったが、長所のスイングスピードが皮肉にも体の負担になった。アマ時代、首や腰の痛みで棄権を余儀なくされることも。プロ転向前に「このままプロになったら試合をこなせないよね」と話し合ったという。

 その中で取り組んだことの一つが、1年を戦い抜く体をつくるための睡眠確保だ。「ストレス環境下で試合を重ねると、コルチゾールというストレスホルモンの分泌量が増えて体内のタンパク質が分解され、体重が減少しやすくなる。中島選手も試合を重ねると痩せる傾向にあった」と栖原氏。ウエアラブル端末「WHOOP」を手首に着用し、毎回の睡眠時間を確認した。平均8時間を確保し、寝られるときは10時間。細やかな体調管理で開幕時の体重77キロから今もほぼ変わっていない。

 ツアーNo・1の称号である賞金王。それを本格参戦1年目で達成できた裏には、アマ時代からの緻密な準備があった。

 ◇栖原 弘和(すはら・ひろかず)1984年(昭59)10月23日生まれ、千葉県出身の39歳。柔道整復師の資格を取得後、通信制の大学を経て筑波大大学院修了。博士(スポーツ医学)。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。11年から日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームのフィジカルコーチに就任。

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