幕下・尊富士が所要8場所での新十両昇進確実 休場中の横綱・照ノ富士の激励を力に5勝目

[ 2023年11月22日 16:34 ]

大相撲九州場所11日目 ( 2023年11月22日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所11日目>千代の海(手前)をはたき込みで破る尊富士(撮影・岡田 丈靖)
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 西幕下筆頭の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が千代の海(30=九重部屋)を破って5勝目を挙げた。

 立ち合いで左差しを狙いにいったが差せず。相手の突っ張りを下からあてがって前に出ておいてのはたき込みで仕留めた。立ち合いの狙いについては「分からないです。楽しんでました」と余裕の表情。「無理に出る必要ないので落ち着いていたかな」と冷静に勝負を決めた。

 5番相撲で勝ち越しを決めた日は、部屋の横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)から「おめでとう」「残り2番落ち着いてやれ」と祝福と激励の言葉をもらい「自分の相撲が取れました」と白星の上積みにつなげた。関取昇進へ大きく前進しても「上の番付(幕内)に載りたくて稽古しているので」と慢心する様子は一切なかった。

 この後、東十両11枚目の日翔志が10敗目を喫し、関取残留が厳しい成績に。西十両14枚目で0勝のまま途中休場した東龍、西十両6枚目で全休の見込みとなっている伯桜鵬と合わせて昇進枠は3つ空いた。尊富士は東幕下筆頭で勝ち越している白鷹山(28=高田川部屋)に次いで昇進の優先順位2番手で、東11枚目で6戦全勝の北ハリ磨(37=山響部屋)が全勝した場合でも3番手以内には入ることは確実。事実上、尊富士の初土俵から所要8場所での新十両昇進が決定的となった。

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