【ラグビーW杯】連覇目指す南アが決勝メンバーを発表　差別発言疑惑のムボナンビは嫌疑不十分で先発

ラグビーW杯フランス大会決勝   ニュージーランド―南アフリカ （ 2023年10月28日    サンドニ ）

イングランドとの準決勝でボールを奪い合う南アフリカ代表のボンギ・ムボナンビ（AP）
Photo By ＡＰ

　大会連覇を狙う世界ランキング1位の南アフリカ代表は26日、同2位のニュージーランドと対戦する28日（日本時間29日未明）の決勝の登録メンバー23人を発表。フランカーのコリシ主将、WTBコルビらの先発が決まった。

　イングランドを16―15で破った準決勝からは先発2人のみの変更に留まったものの、ハーフ団をレーナック―リボックの若きコンビから、19年大会の優勝メンバーで経験値の高いデクラーク―ポラードに変更。リザーブはFW7人、バックスはFBルルーの1人のみという思い切った布陣となった。

　また準決勝で相手選手に差別発言を行った疑惑が持たれ、国際統括団体ワールドラグビー（WR）による調査が行われていたフッカーのムボナンビも先発が決まった。WRがメンバー発表と同時刻に声明を発表し、「現時点で処分に踏み切るには証拠が不十分。新たに明確な証拠が出ない限り、この問題は解決済み」とした。

　ムボナンビに出場停止処分が科されれば、専門職のフッカーがフーリー1人のみになるという危機を回避したニーナバー監督は、「法務チームやこの件に関わった全ての関係者のサポートのおかげだ。我々はこの問題から守られた」とコメント。決勝に向けて「いつもの仕事をして、ラグビーに集中するだけだ」と話した。

　▽南アフリカ登録メンバー
　＜1＞　スティーブン・キツホフ
　＜2＞　ボンギ・ムボナンビ
　＜3＞　フランス・マルヘルベ
　＜4＞　エベン・エツベス
　＜5＞　フランコ・モスタート
　＜6＞◎シヤ・コリシ
　＜7＞　ピーターステフ・デュトイ
　＜8＞　ドウェイン・フェルミューレン
　＜9＞　ファフ・デクラーク
　＜10＞　ハンドレ・ポラード
　＜11＞　チェスリン・コルビ
　＜12＞　ダミアン・デアレンデ
　＜13＞　ジェシー・クリエル
　＜14＞　カートリー・アレンセ
　＜15＞　ダミアン・ウィレムセ
　＜16＞　ディオン・フーリー
　＜17＞　オックス・ヌチェ
　＜18＞　トレバー・ニャカネ
　＜19＞　ジャン・クライン
　＜20＞　RG・スナイマン
　＜21＞　クワッガ・スミス
　＜22＞　ヤスパー・ウィセ
　＜23＞　ウィリー・ルルー
　※◎は主将