イ・ボミ 最強相棒と有終の美飾る 4年ぶり清水キャディーと黄金タッグ

[ 2023年10月18日 04:45 ]

<マスターズGCレディース火曜練習日>会見を行ったイ・ボミは思い出を語る(撮影・井垣 忠夫)
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 女子ゴルフの秋のビッグトーナメント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は19日から4日間、兵庫・マスターズゴルフ倶楽部で開催される。今大会で日本ツアーを引退する15、16年賞金女王のイ・ボミ(35=延田グループ)は17日、練習ラウンド後に会見し、4年ぶりにタッグを組む清水重憲キャディー(49)とともに戦い抜く覚悟を示した。予選ラウンドの組み合わせが発表され、イ・ボミは上田桃子(37=ZOZO)、小祝さくら(25=ニトリ)と同組になった。

 4年ぶりにタッグを組む清水キャディーが悩めるスマイル・キャンディにパワーを与えた。イ・ボミは「初めて憲さん(清水キャディー)に会った時の気持ちで一生懸命頑張りたい」と力を込めた。
 ラストシーズンは7試合に出場し一度も予選通過できていない。1Wの平均飛距離は230ヤードに届かず、パーオン率は50%を割り込んでいる。「力のある球が出ない。悩みがあって振れなくなっている」との言葉に苦悩ぶりがうかがわれた。

 暗闇の中、一筋の光が見えたのは前日16日の練習中だった。清水キャディーが「方向を考えすぎて振れていない。振って球が上がるようにイメージした方が良い」とアドバイス。曲がることを恐れ振り切れていなかったが、助言を信じてスイングすることに集中。「ドライバーの球が上がるようになった」という。

 清水キャディーは男女ツアーで40勝を積み上げた優勝請負人。イ・ボミとのコンビでは13年日本女子プロ選手権を皮切りに計17勝。通算21勝を挙げている15、16年の2年連続賞金女王を支えた。
 イ・ボミは「“ショートゲームをうまくなった方が良い”と言われて練習したらリカバリーが良くなりショットもうまくなった。マネジメントも教えてもらった。成長できたのは清水さんの存在が大きい」と感謝。

 黄金タッグで臨む最後の大会。清水キャディーは「最後だから4日間やらせたい」とサポートを約束。イ・ボミは「日曜日まで残って笑顔で終わりたい」と72ホール戦い抜くことを誓った。(福永 稔彦)

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