新十両・日翔志「誰よりも感慨深い」力士生命脅かす首の大ケガ乗り越え、26歳で関取に

[ 2023年9月27日 13:03 ]

新十両昇進会見を行った日翔志(左)と師匠の追手風親方(撮影・前川 晋作)
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 日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開き、日翔志(26=追手風部屋)の新十両昇進が決まったと発表した。日翔志はこの日、埼玉県草加市の追手風部屋で会見を行った。

 関取昇進が正式に決まり「うれしいです」と素直に喜びを表した。埼玉栄高、日大で実績を積んで1年の社会人生活を経てから入門。「1年から1年半で(関取に)上がれたらいいと思っていた」というが、首の大ケガを乗り越えて2年半かかり「思った以上に時間かかった。ここまで来れると思ってなかったので、誰よりも感慨深いと思う」と実感を込めた。

 21年夏場所で初土俵を踏み、同年秋場所で序二段優勝も、10月の稽古中に首を大ケガ。脊椎損傷で下半身が動かなくなり、約2カ月もの寝たきり生活が続いた。その後は普通に歩くことからリハビリが始まり「相撲どころじゃない」と思っていたという。師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)から「将来のことも考えて、まずは相撲をやるか辞めるか。やるなら覚悟を決めてやらないと」と助言され、現役続行を決意。22年夏場所で序ノ口の土俵で復帰するまで半年以上かかった。その間に、父が57歳の若さで亡くなるという不幸も重なった。

 復帰後は順調に番付を戻し、今年の初場所で初めて幕下に昇進。「やるしかない」「今年が勝負」と覚悟を決めて臨み、昇進圏内の5枚目以内に初めて番付を上げた秋場所、6勝1敗の幕下優勝を果たして見事に一発で関取の座を射止めた。

 幕下優勝を決めた秋場所千秋楽には、大阪・堺大浜公園で全日本実業団相撲選手権大会が、東京・靖国神社で東日本学生相撲リーグ戦がそれぞれ行われていた。全日本実業団では、日翔志の兄・沢田日出夫(30=和歌山県庁)が団体戦全勝で優勝に貢献。東日本リーグ戦では、母校・日大が3年連続54度目の優勝を果たした。「同じ日に兄も日大も優勝したのでよかったです」。自身の幕下優勝と関取昇進に加え、喜びが重なった。


 ◇日翔志 忠勝(ひとし・ただかつ)本名=沢田日登志。1997年(平9)8月14日生まれ、東京都立川市出身の26歳。立川練成館で5歳から相撲を始め、新潟・能生中3年時に全中3位。埼玉栄高3年時に全国選抜宇佐大会3位。日大3年時に全国学生体重別大会無差別級準優勝。4年時に全国学生体重別大会無差別級優勝。卒業後は日大事業部に就職。1年間の社会人生活を経て追手風部屋に入門。21年夏場所で「沢田翔」のしこ名で初土俵。翌名古屋場所で「日翔志」に改名。翌秋場所で序二段優勝。その後、首の大ケガで3場所連続休場。22年夏場所で序ノ口から復帰。翌名古屋場所で序二段優勝。同年九州場所で三段目優勝。23年秋場所で幕下優勝。1メートル81、151キロ。

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