高谷弟・大地が初五輪 レスリング遅咲き28歳が銅 兄は五輪3大会連続代表の惣亮

[ 2023年9月20日 04:33 ]

レスリング世界選手権第3日 ( 2023年9月18日    セルビア・ベオグラード )

男子フリー74キロ級3位決定戦で勝利し喜ぶ高谷大地
Photo By 共同

 男子フリースタイル74キロ級3位決定戦で、高谷大地(28=自衛隊)がヨルギオス・クギウンチディス(ギリシャ)にフォール勝ちし、銅メダルを獲得。日本協会の選考規定により、来年のパリ五輪代表に決まった。高谷大は初の五輪代表。兄に五輪3大会連続代表の惣亮(そうすけ)を持つ遅咲きの28歳が、ついに兄と同じ舞台に立つ。同57キロ級決勝で樋口黎(27=ミキハウス)は敗れ銀メダルだった。

 常に兄・惣亮の背中を追う立場だった弟が、ついに初の五輪切符を手にした。3位決定戦は第1ピリオドの序盤にグラウンド争いで先に失点。しかし2点を返して迎えた第2ピリオド35秒過ぎ、場外際でのめくりから一気にフォールに持ち込む鮮やかな逆転勝利。ド派手なガッツポーズで喜びを表現した。

 「最高。本当に人生は変えられるのだと感じた。最後まで戦う選手が勝つ。気持ち良かった」

 ほんの4年前まで主戦場は65キロ級。しかし日本の層が厚い階級では、日本一すらなかなかなれなかった。東京五輪代表を逃し、階級を上げることを決断。当初は9キロも重い階級のレスリングスタイルや相手の力に苦慮しながらも、着々と進歩。昨年は8年ぶりに世界選手権出場を果たし、その後の1年でメダルを獲得するまで進化を遂げてみせた。

 毎年のように五輪や世界選手権に出場してきた5歳上の兄を支え続け、「人の役に立つのが好きで、サポート型だと思って生活をしていた」と“脇役精神”が染みついていた高谷大。来夏、29歳で初めてたどり着く五輪で、自分が主役になる覚悟も固まりつつある。「しっかり準備して、いい笑顔でパリの舞台に立ちたい」。花の都で脇役から主役へと駆け上がる。

 ◇高谷 大地(たかたに・だいち)1994年(平6)11月22日生まれ、京都府出身の28歳。兄の影響で小1から競技を始める。京都・網野高から拓大に進み、13年全日本選抜60キロ級で初優勝。14年の世界選手権は65キロ級で初出場し7位、昨年は74キロ級で10位だった。自衛隊所属。1メートル66。3兄弟の三男で、次兄は五輪3大会連続代表の惣亮。

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