元幕内・明瀬山が引退 年寄「井筒」襲名へ ご当所の名古屋場所では幕下16枚目で勝ち越しも

[ 2023年8月10日 13:18 ]

明瀬山
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 日本相撲協会は10日、元幕内・明瀬山(38=木瀬部屋)が現役を引退し、年寄「井筒」を襲名すると発表した。

 名古屋場所では東幕下16枚目で5勝2敗の勝ち越し。38歳の誕生日を迎えた7月18日(10日目)に勝ち越しを決め「地元で誕生日に勝ち越してさらにうれしい。(幕下)15枚目以内に戻れる」と笑顔を見せていた。ご当所の名古屋場所では絶大な人気を誇り、広く愛された1メートル83、182キロの巨漢。名古屋場所では尊富士や琴手計といった若手有望力士から白星を挙げるなど、ベテランの健在ぶりを示していた。

 日大出身の明瀬山は08年初場所、本名の「深尾」で初土俵。序ノ口、序二段、三段目をそれぞれ1場所で通過して同年秋場所で幕下昇進。2年後の10年九州場所で新十両に昇進し、しこ名を「明瀬山」に改めた。その後は十両と幕下の往復が続き、16年春場所で30歳にして新入幕を果たす。1場所で陥落し、また十両と幕下の往復が続いたが、21年初場所で5年ぶりの再入幕を果たし、見事に勝ち越した。同年夏場所、顎の骨折で途中休場。名古屋場所、秋場所と全休で幕下下位まで番付を落とした。その後は4場所連続で勝ち越し、ここ1年は幕下上位に定着していた。持ち味は突き押しに加え、張り差しなど前さばきのうまさ。体の柔らかさを生かした差し身の技術でもろ差しからの攻めを得意とした。


 ◇明瀬山 光彦(あきせやま・みつひこ)本名=深尾光彦。1985年(昭60)7月18日生まれ、愛知県春日井市出身の38歳。小学生の頃、中京クラブで相撲を始め、4年時と5年時にわんぱく相撲全国大会優勝。埼玉栄高を経て日大に進学。3年時に全国学生選手権3位、全日本選手権準優勝。08年初場所、木瀬部屋に入門して前相撲で初土俵。翌春場所で序ノ口優勝。09年名古屋場所で幕下優勝。10年九州場所で新十両。16年春場所で新入幕。最高位は東前頭12枚目。幕内在位4場所。幕内成績21勝32敗7休。十両在位38場所。通算成績472勝473敗29休。1メートル83、182キロ。

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