林享氏 池江の予選、準決勝、決勝と3本泳いだ経験は違いなく今後に生きる

[ 2023年7月30日 04:40 ]

水泳世界選手権第16日 ( 2023年7月29日    福岡 )

女子50メートルバタフライ決勝で泳ぐ池江(撮影・平嶋 理子)
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 【林享の目】池江はメダルを狙える位置にいたと思うが、久しぶりの国際大会の決勝で泳ぎが硬かった。持ち味である後半で伸びず、予選、準決勝からもタイムを落とした。勝負どころで力を発揮するレース勘はまだ戻っていない印象だ。

 国内大会では余力を残して予選、準決勝に臨める。国際大会では予選から記録を出さないと残れないプレッシャーがある。今回緊張感を持って予選、準決勝、決勝と3本のレースを泳いだ経験は間違いなく今後に生きるだろう。

 来年のパリ五輪で100メートルバタフライで勝負していくとなれば、持久力の向上は大きな課題だ。前半のスピード強化も必要になってくる。ブランクから復帰して、筋力などが戻りきっていない中で試行錯誤してきたと思うが、より課題ははっきりしたと思う。9月には杭州アジア大会もある。またステップアップしてほしい。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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