ラグビー日本代表 オールブラックスと4年間定期戦開催へ NZと覚書 28年以降も継続方針

[ 2023年5月11日 04:45 ]

覚書締結の会見に臨んだ日本ラグビー協会の岩渕理事(左)とニュージーランド協会のマーク・ロビンソンCEO
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 日本ラグビー協会は10日、ニュージーランド協会(NZR)とアジア太平洋地域のラグビー発展に協力して取り組む覚書を締結したと発表した。目玉事業は日本代表とオールブラックスことニュージーランド代表の定期戦で、来年から日本国内開催を目指す。

 ほんの10年前なら夢物語だった定期戦が実現する。覚書では日本代表がオールブラックスや第2代表のオールブラックス・フィフティーン、先住民系で構成されるマオリ・オールブラックスと毎年対戦することが明記された。当面は24~27年の4年間だが、28年以降も継続の方針。都内で会見に臨んだ日本協会の岩渕健輔専務理事は「大きな第一歩。我々としては勝つ日が早く来るように」と意義を強調。「一試合でも多くやりたい」と年間複数試合の実施も模索していく。

 オールブラックスが初来日した87年は大敗を繰り返し、95年W杯では大会ワースト記録となる145失点を喫した日本代表だが、近年は急激に力をつけた。15年W杯で3勝を挙げ、自国開催の19年W杯は初の8強。近く国際統括団体で強豪国認定される見通しで、定期戦の実現で、さらなる躍進が期待される。

 19年W杯を成功させ、マーケットとしてもニュージーランドの数倍規模を誇る日本は、NZR側にとっても魅力。NZRのマーク・ロビンソンCEOも「日本でのラグビー発展に貢献したい」と意欲。女子15人制や男女7人制代表、クラブ間の交流戦も実施を目指していく。

 ≪世界の強豪グループ日本の加入を議論へ≫岩渕専務理事は国際統括団体ワールドラグビー(WR)が11日に開く理事会で、世界の強豪を指す上位グループに日本を入れることが議論されると明らかにした。関係者によると、WRは従来「ティア1」と呼んでいた10カ国・地域の枠組みを再編。「ハイパフォーマンス・ユニオン」として日本を加える見通しとなっている。都内で開かれた日本協会の理事会後、記者会見で説明し「(強豪グループ入りが)決まれば、世界のラグビー界で期待される責任をしっかり果たしていきたい」と語った。

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