阿部詩が決勝進出 4度目世界女王でパリ五輪代表最速内定へ 柔道世界選手権

[ 2023年5月8日 22:40 ]

柔道世界選手権第2日 ( 2023年5月8日    カタール・ドーハ )

 詩=ドーハ(共同)
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 男女2階級が行われ、女子52キロ級で東京五輪金メダルの阿部詩(パーク24)は2回戦から登場し、4試合オール一本勝ちで決勝進出を決めた。決勝ではケルディヨロワ(ウズベキスタン)と対戦する。

 2年連続4度目の制覇が懸かる阿部詩は、3回戦では上背のあるコシェル(スイス)を腰車で真上に一回転させる見事な一本勝ち。続く準々決勝では東京五輪銀メダルのブシャール(フランス)、準決勝は東京五輪48キロ級金メダルのクラスニチ(コソボ)と難敵が続いたが。いずれも本戦の4分以内に一本を奪い撃破した。

 東京五輪後に両肩の手術を受けた阿部詩は、昨年10月の世界選手権で3度目の優勝を果たすと、同12月のグランドスラム東京大会も制し、全柔連の規定により最速で今大会の代表に内定した。その後は実戦をはさまず今大会に臨んだが、試合勘の鈍りは一切見られず、一気に頂点に王手を掛けた。

 全柔連は3月に強化システムを改正し、1番手の選手と2番手以下に明確な差が付いた場合、早ければ今年6月にも24年パリ五輪代表に内定することになった。男女全14階級で、2番手以下との差が最も大きいと目されているのが阿部詩。4度目の優勝を果たし、“阿部ルール”に乗って一気にパリ行きを決めるか、注目が集まる。

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