カーリング混合ダブルス世界選手権で銀「チャッスーペア」会見 松村「新しい歴史刻めた」谷田「徐々に…」

[ 2023年5月1日 16:13 ]

銀メダルを獲得した谷田、松村、小笠原コーチ(左から)(C)WCF/STEPHEN FISHER
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 カーリングの混合ダブルス世界選手権(韓国・江陵)で銀メダルを獲得した日本代表の松村千秋(30=中部電力)谷田康真(28)組が1日、オンライン会見を行った。

 「チアキ」「ヤス」という名前を組み合わせて「チャッスーペア」の愛称で呼ばれる2人は銀メダルを持参して会見に臨んだ。谷田は「終わったばかりの時は悔しさの方が強かったが、徐々にメダルを獲得したうれしさがこみ上げてきた。日本の混合ダブルスで初めてメダルを獲得できて自信になった」と喜びをかみしめた。

 松村は「日本の新しい歴史を刻めたと思っている。表彰台から見る景色が印象に残っている。(平昌)五輪を行った会場でもあるので、その時に勝ったチームはこんな景色を見ていたんだなと思って、さらに、やっぱり金メダルが欲しいと思った」と話し、3年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での金メダル獲得への強い思いも口にした。

 世界の強豪との対戦で課題も明確になった。決勝では正確なショットを繰り出す米国に終始主導権を握られ、3度もスチールを許し2―8で完敗した。

 松村は「ショットの精度(が課題)。米国は1次リーグからずっと好調だったし、決勝はもっと良いパフォーマンスで金メダルを獲得した。その差を埋めないといけない」とショットのレベルアップを急務と指摘した。

 谷田は「体力、フィジカルも上げないと後半戦、決勝に向けてパフォーマンスを上げていけない。土台となる体力作りも見直したい」とフィジカル強化の必要性を強調した。

 ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の混合ダブルスの出場枠は10カ国。開催国イタリアを除く9カ国は来年以降2度の世界選手権と世界最終予選で決定する。日本は混合ダブルスで五輪に出場したことがない。松村・谷田組は前回北京五輪の世界最終予選に挑みながら出場権を逃し涙をのんでいる。

 松村は「日本を勝ち抜くことが難しくなっているのは事実だし、私たちは(北京五輪)世界最終予選で負けたので、その厳しさも分かっている。日本のカーリングとして、次の(世界選手権)2大会でポイントを獲って五輪に出ることが大事。そこに自分たちが絡んでいきたい」と話した。銀メダルペアは2カ月ほど休養し、7月から体力作りの合宿を始め、秋には海外遠征を行う予定だ。
 

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