霧馬山、逆転初優勝!本割、決定戦で大栄翔を連破 陸奥部屋に初賜杯 新関脇では史上4人目

[ 2023年3月26日 17:42 ]

大相撲春場所千秋楽 ( 2023年3月26日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所千秋楽>八角理事長(左)から賜杯を受ける霧馬山 (撮影・奥 調)
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 大相撲春場所は26日、エディオンアリーナ大阪で千秋楽の取組が行われ、関脇・霧馬山(26=陸奥部屋)が本割、優勝決定戦で小結・大栄翔(29=追手風部屋)に連勝し、初優勝を決めた。新関脇での優勝は清水川、双葉山、そして昨年春の若隆景以来となる史上4人目。元大関・霧島の陸奥親方が1997年に部屋を継承して以来、陸奥部屋にとっては初の賜杯となった。

 単独トップの大栄翔と1差の11勝3敗で千秋楽を迎えた霧馬山は、本割では土俵際で逆転し突き落としで勝利。12勝3敗で並んで優勝決定戦へ持ち込むと、物言いのついた一番を突き落としで制して初の賜杯を手にした。

 霧馬山は優勝インタビューで「ありがとうございます。本当にうれしくて…本当凄く緊張しています。うれしいです」と柔らかな笑みを浮かべながら語った。決定戦での物言いを待っている場面では「全然分からなかったので“霧馬山の勝ち”と聞いた瞬間(両手を上にアゲるジェスチャー)こうなっちゃいました(笑い)。どこにいるのか分からない感じです」と苦笑い。場内は笑いと拍手に包まれた。中日から8連勝となったが「全然考えられなかったので一日一番って気持ちで、はい」。入門から8年。悲願の初賜杯は誰に初めに伝えたいか聞かれると「一番最初に親方にあいさつしたいです」と頭をペコリ。初々しい姿に再び大きな拍手が送られた。

 今場所は7日目までに3敗を喫したが中日から怒とうの8連勝。14日目には若隆景の休場による不戦勝で星を伸ばし、場内が騒然とするなか、淡々とした表情で勝ち名乗りを受けた。

 昨年の春場所から7場所連続で勝ち越し、11勝を挙げた初場所に続いて2場所連続の2桁勝利。横綱・照ノ富士が休場し、先場所に続いて一人大関の重責を担っていた貴景勝も7日目から休場。昭和以降初めて横綱大関不在となった“荒れる春場所”を制した霧馬山が次期大関候補に名乗りを挙げた。

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