宇野昌磨が魂の首位発進!日本初の連覇へ右足首痛も「こみ上げる気持ち」でSP今季世界最高104.63点

[ 2023年3月23日 20:49 ]

フィギュアスケート世界選手権第2日 ( 2023年3月23日    さいたまスーパーアリーナ )

<世界フィギュア第2日>男子SP、演技をする宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
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 4年ぶりの国内開催となったフィギュアスケート世界選手権第2日は23日、さいたまスーパーアリーナで男子ショートプログラム(SP)が行われた。日本史上初の連覇を狙う宇野昌磨(25=トヨタ自動車)はシーズン世界最高得点となる104.63点で首位発進。3度目の出場となる友野一希(24=上野芝ク)は92.68点で7位、初出場の山本草太(23=中京大)は75.48点で17位だった。18歳のイリア・マリニン(18=米国)が100.38点で2位につけた。フリーは25日に行われる。

 右足首負傷の影響は微塵にも感じさせなかった。王者の誇りと気迫を感じさせる「Gravity by John Mayer」。4回転フリップを決め、4―2回転トーループ、トリプルアクセルも美しく決めた。演技後は珍しく体いっぱいに喜びを表現。拳を握りしめ何度もガッツポーズを繰り返した。得点はシーズン世界最高得点となる104.63点(技術点57.70、演技構成点46.93)。「出し切ったと思える演技だったと思う。及第点のジャンプが跳べた。最近は冷静に演技後もいたんですけど、今日はこみ上げる気持ちがありました。フリーもどんな状態になるかは分からないですけど、ここから少しずつ上がっていくはずなので頑張っていきたいなと思います」と笑顔で何度も頷いた。

 宇野は、前日22日はジャンプの転倒で右足首を痛めて練習を切り上げたが、この日は割り当てられた30分を使い切り入念調整。頻繁にステファン・ランビエル・コーチと意思疎通を図っていた。SPの曲かけでは大技4回転フリップ、トーループの4回転―3回転、トリプルアクセルを着氷。ジャンプに入る軌道から踏み切り動作を確認していた。

 25番滑走で登場した友野は「Happy Jazz」のリズムに乗って4―3回転トーループをクリーンに着氷も4回転サルコーで転倒。しかし、転倒の影響を感じさせずトリプルアクセルは完璧に決め、演技後はトレードマークの笑顔を見せていた。得点は92.68点(技術点50.32、演技構成点43.36、減点-1.00)。

 友野の前に滑った初出場の山本は「Yesterday by M.Bolton」のメロディーで持ち前の表現力を発揮するも、4回転トーループで手をつくミス。その後も4回転サルコーでミス、トリプルアクセルは転倒してしまった。演技後は笑顔はなく、小さく頷いていた。得点は75.48点(技術点37.05、演技構成点39.43、減点-1.00)。

 山本、友野の後に登場したマリニンはジャンプに大きなミスなく100.38点(技術点59.49、演技構成点40.89)の高得点をマークした。また、今季限りでの引退を表明しているキーガン・メッシング(31=カナダ)は最終グループで登場。渾身の演技を披露し大歓声と拍手を浴び、目を潤ませていた。4年ぶりに自己ベストを更新する98.75点を叩き出しガッツポーズを見せた。

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