りくりゅう 今季世界最高点で首位発進 侍ジャパンに刺激受け自己ベスト80・72点

[ 2023年3月23日 05:10 ]

フィギュアスケート世界選手権第1日 ( 2023年3月22日    さいたまスーパーアリーナ )

<世界フィギュア第1日>ペアSP、演技を終え笑顔の三浦璃来、木原龍一組(撮影・小海途 良幹)
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 ペアのショートプログラム(SP)では、前回準優勝の“りくりゅう”こと三浦璃来(21)、木原龍一(30)組(木下グループ)が今季世界最高の80・72点で首位発進した。WBCを制した侍ジャパンに刺激を受け、ほぼミスのない演技で自己ベストを更新。同一シーズンで主要タイトルを総なめにする「年間グランドスラム」達成に王手をかけた。女子SPでは、日本勢初の2連覇が懸かる坂本花織(22=シスメックス)が79・24点で首位に立った。

 キス&クライで得点を確認した三浦は、その場で小刻みにジャンプして喜びを爆発させた。自己ベスト78・25点を2・47点更新する今季世界最高点に「素直にうれしかった」と三浦。ツイストリフト以外の要素は最高のレベル4でそろえ、3回転トーループなども成功。歴代5組目となる80点超えで、2位に6・08点差をつける最高のスタートだった。

 試合前、WBC決勝をテレビ観戦した。中京大中京高出身の木原は母校の後輩にあたる高橋宏斗も出ており、応援に熱が入った。最終回の大谷の登板まで見たかったが、木原は「どうしてもコンビニにご飯を買いに行かないといけなかった。急いで戻ったんですけど試合は終わっていました」と苦笑い。それでも日本の優勝を知り「勇気をもらった。次は自分たちの番だと思った」と力に変えた。

 今季はGPファイナル、四大陸選手権を制しており、全種目を通じて日本勢初の年間グランドスラムに王手をかけている。「やってきた練習を(きょう23日の)フリーでもしっかり出したい」と木原。いよいよ偉業を視界に捉えた。

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2023年3月23日のニュース