バスケ男子日本代表“Wユウキ”で5連勝締め 富樫&河村のガード2人同時起用

[ 2023年2月27日 04:22 ]

バスケットボール男子W杯アジア2次予選F組   日本95-72バーレーン ( 2023年2月26日    高崎アリーナ )

<日本・バーレーン>第4Q、揃ってコートに立つ河村(左から2人目)と富樫(同3人目)=撮影・小海途 良幹
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 開催国枠で本大会出場が決まっている日本がバーレーンに95―72で快勝した。アジア予選を5連勝で締めくくり、通算7勝5敗。トム・ホーバス監督(56=米国)は第4クオーター(Q)に1メートル67の富樫勇樹(29=千葉J)、1メートル72の河村勇輝(21=横浜BC)の小兵ガード2人を同時起用する布陣をテストした。日本、フィリピン、インドネシアの3カ国が共催するW杯本大会は8月25日に開幕し、1次リーグ組み合わせ抽選会は4月29日にマニラで行われる。

 満員3300人超の観衆がどよめいた。第4Q残り6分35秒。ベンチに下がっていた河村がコートに入った。退いたのは同じポイントガードの富樫ではなく、身長2メートル1の井上。河村は「富樫さんと代わると思っていたので“えっ”と思った」と驚き、富樫は「一緒にコートに立つことはほとんどないので笑ってしまった」と白い歯をこぼした。2人同時出場の時間に河村は10得点をマーク。「ハンドラーが2人いると違うプレーにフォーカスできる」と強調した。

 相手ガード陣の身長が低かったことで実現。W杯本大会では大型ガードを擁する国ばかりで、流れの中での採用は現実的ではない。ホーバス監督は「河村は富樫と一緒に出ることでオフボールのアクションが増えスコアラーになった」と指摘。「W杯で長い時間は難しいが、残り10秒、特別なプレーをつくる時にはあり」との見解を示した。今季の河村はBリーグで日本人トップの1試合平均18・5得点を記録。世界でも勝負どころで“Wユウキ”を繰り出す可能性はある。

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2023年2月27日のニュース