W杯で日本と同組イングランド、堅守で2連勝 ウェールズは3連敗

[ 2023年2月26日 03:49 ]

ラグビー欧州6カ国対抗シックス・ネーションズ第3節 ( 2023年2月25日    カーディフ )

SOで先発したイングランドのファレル主将(AP)
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 今秋のW杯フランス大会1次リーグで日本と同じD組に入る世界ランキング6位のイングランドが同9位ウェールズを敵地で20―10(前半8―3)と破り、2連勝で2勝1敗とした。ウェールズは開幕3連敗で、通算対戦成績はイングランドの67勝60敗12分け。第4節でイングランドは3月11日にフランスと、ウェールズは同日にイタリアと対戦する。

 イングランドは第2節イタリア戦に続いてファレル主将がSOで先発し、WTBワトソンが2年ぶりに先発復帰。一方のウェールズは5年ぶり代表戦の30歳オーウェン・ウィリアムズがSOで先発し、1メートル96の20歳CTBグレイディーが先発で代表デビューした。

 イングランドは前半10分にファレルのPGで3―0と先制。同19分には敵陣スクラムからのムーブで相手ディフェンスを崩し、ワトソンが左隅へダイブして復活のトライを決めた(8―0)。ウェールズも22分に今大会初先発のFBハーフペニーがPGを決めて8―3としたが、イングランドの速いディフェンスに敵陣へ入るのにも苦労する展開。前半終盤、敵陣22メートルライン以内に入った2度のチャンスも相手No・8のドンブラント、フランカーのラドラムのジャッカルに阻まれた。

 後半開始45秒、ウェールズは相手パスをインターセプトしたWTBリースザミットが50メートル以上を独走してポスト下へトライ。ハーフペニーのコンバージョンも決まり、10―8と逆転した。だが、イングランドも後半5分、ラインアウト起点のアタックでゴール前へなだれ込み、プロップのシンクラーがポスト下へねじ込んで15―10と再びリード。その後はともにハイパントとディフェンスでのターンオーバーが目立ちスコアが動かなかったが、SHミッチェルを投入して攻撃のテンポを上げたイングランドが35分、連続攻撃からCTBローレンスが左中間へ決定的なトライを挙げた。プレーヤー・オブ・ザ・マッチにはハイボールに圧倒的な強さを見せたイングランドFBスチュワードが選ばれた。

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2023年2月25日のニュース