橋本 貫禄のインカレ男子個人総合V3 鬼門あん馬で高得点!6冠で世界選手権へ弾み

[ 2022年8月23日 05:30 ]

体操 全日本学生選手権最終日 ( 2022年8月22日    四日市市総合体育館 )

個人総合など6冠に輝いた橋本のあん馬の演技
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 男子個人総合は東京五輪金メダルの橋本大輝(21=順大)が88・331点をマークして冨田洋之(順大)以来、20年ぶりとなる3連覇を達成した。順大は団体で3年連続13回目の優勝を飾り、橋本は種目別の床運動、あん馬、平行棒、鉄棒と合わせて6冠とし、世界選手権(10月29日開幕、英リバプール)へ弾みをつけた。女子個人総合は深沢こころ(20=筑波大)が初優勝し、団体は日体大が9年連続53度目の頂点に立った。

 圧倒的な力の差を見せつけての優勝。橋本の口調も自然に滑らかになった。

 「6種目ミスなく通し切れたのは大きな収穫。凄く調子も良かったのでコントロールできた。団体戦で自分の力を発揮できたことは世界選手権につながったなと感じました」

 鉄棒でF難度のリューキン(伸身トカチェフ1回ひねり)、床運動でG難度のリ・ジョンソン(後方かかえ込み2回宙返り3回ひねり)に成功。今季落下が目立ったあん馬は、鬼門の移動技を同じ難度の旋回技に変更して14・666の高得点をマーク。跳馬のヨネクラ(伸身カサマツ2回半ひねり)は回避したものの、Dスコア(難度点)の6種目合計は36・6点。昨夏の東京五輪決勝の36・3点を上回る高難度の構成を大きなミスなくやり切った。さらなるDスコアの上積みも見込まれ、橋本は「もっと成長できると感じました」と言い切った。

 個人総合3連覇は20年ぶりの快挙だが、「前人未到の4連覇を目指しているので」と興味を示さず、改めて世界選手権に向け、「団体金、個人金、種目別金」と目標を掲げた。

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2022年8月23日のニュース