大相撲名古屋場所新弟子検査 応募者ゼロで中止、史上2度目の珍事

[ 2018年6月27日 17:40 ]

 日本相撲協会は大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の新弟子検査の申し込みを26日に締め切ったが、応募者が1人もなく、7月2日に予定していた検査を中止したと27日に発表した。各場所前に行われる新弟子検査の受検者がいなかったのは、入門規定が制定された1936年以降、2007年名古屋場所に続いて史上2度目となった。

 新弟子検査の受検者は卒業や就職シーズンが重なる3月の春場所が最も多く、名古屋場所は15年から昨年まで、2人、3人、4人と年6場所で最も少なかった。名古屋場所担当の出羽海部長(元幕内・小城ノ花)は「もともと名古屋は少なかった。(0人になったのは)タイミングでしょう。みんなスカウトはしているが、子供も少ないということもあって難しい」と話した。

 新弟子検査だけでなく、今年の名古屋場所はチケット販売の出足も鈍い。昨年は21年ぶりに年6場所全90日間、満員御礼となり、今年も5月の夏場所まで3場所連続で15日間札止め(完売)が続いているが、名古屋場所は27日現在、平日開催の日の前売りチケットが残っている。出羽海部長は「多くの人に来てもらいたい」とアピールしていた。

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2018年6月27日のニュース