新十両昇進の隆の勝「夢みたい」 千賀ノ浦親方「三役になるまで出稽古で引きずり回す」

[ 2017年9月27日 15:40 ]

舛の勝から改名した隆の勝(右)は、新しこ名の色紙を手に笑顔。左は師匠の千賀ノ浦親方
Photo By スポニチ

 大相撲九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の番付編成会議で新十両昇進が決まった舛の勝改め隆の勝(22=千賀ノ浦部屋)が東京・両国国技館内の相撲記者クラブでの会見に臨み、「上がれて良かった。夢みたい」と喜びを語った。

 17歳だった2012年夏場所で幕下に上がったが、しばらく伸び悩んだ。昨年4月に部屋を継承した千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)からは「(17歳で幕下に上がってから)今まで何をしていた。おまえはバカか」と厳しい言葉で奮起を促された。師匠とともに、貴乃花部屋、阿武松部屋、錣山部屋、大嶽部屋への出稽古を開始し、先に関取昇進を果たした年下の阿武咲、貴景勝らの胸を借りて地力をつけていった。さらに食事の量を増やして増量に努め、秋場所は153キロ。突き押しは迫力を増し、前に落ちない下半身の安定感も増した。東幕下3枚目で6勝1敗の好成績を残し、この日、悲願が成就した。

 現師匠が育てた第1号の関取だけに、しこ名は師匠の現役時代のしこ名から「隆」の字を取って「隆の勝」となった。千賀ノ浦親方は「ここがスタート地点で通過点。幕内に上がって三役になるまで、いろんな部屋に出稽古で引きずり回す」とさらに鍛える考えだ。

 隆の勝は「師匠が言うように三役に上がれるよう、頑張っていきたい」と抱負を語った。

続きを表示

2017年9月27日のニュース