中田JAPAN、野本で圧勝発進 宿敵韓国をストレート撃破

[ 2017年9月6日 05:30 ]

ワールドグランドチャンピオンズカップ女子大会第1日   日本3―0韓国 ( 2017年9月5日    東京体育館 )

<ワールドグランドチャンピオンズカップ 日本・韓国>第1セット、スパイクを決める野本(左から2人目)と中田監督(右)
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 世界ランク6位の日本が同10位の韓国を下し、白星スタートした。日本は野本梨佳(25=久光製薬)の連続得点などで第1セットを25―23で先取し、試合の流れをつかんだ。野本は計17本のスパイクを決めて攻撃の軸となり、ストレート勝ちに貢献した。日本は6日は同5位のロシアと対戦する。ほか、ブラジル、中国が白星発進した。

 負傷でメンバー外となったエースの穴をウイングスパイカーの野本が埋めた。第1セットからフルスロットルで、クロスとストレートにしっかりと打ち分けて11点。連続得点するなどチームをけん引し、「初戦を絶対勝ちたいと思っていた。勝ちきることができて良かった」と笑顔を見せた。

 両チームともにエースを欠く状況で、総合力が試される一戦となった。韓国は1メートル92の絶対エース、29歳のキム・ヨンギョンが欠場し、日本は東京五輪で大黒柱としての活躍が期待される21歳の古賀が右膝の負傷のためメンバー外。その代役として野本に白羽の矢が立った。スパイクの最高到達点はチーム最高の310センチを誇る。この日も打点の高さを生かして韓国ブロックを何度も打ち抜き、スパイク成功はチーム最多17本。中田監督の「攻撃力という点で先発させた」という期待に応えた。

 右肩の故障などで満足にプレーできない期間もあり、リオ五輪代表の同学年の石井らが活躍する姿をテレビで見る側だった。一緒に戦いたいという思いが強く、それだけに苦しい時期もあったというが「選んでもらって試合ができることに感謝している。結果を残そうと思って試合に臨んでいる」。大会の重要な初戦で代表定着に向けてアピールした。

 中田監督に「積極的な姿勢に全日本の自覚を感じた」と評価された25歳。「点が取れた場面はあったが、守備では足を引っ張った。そこは修正したい」とまだまだ伸びしろは十分にある。

 ◆野本 梨佳(のもと・りか) 1991年(平3)9月21日、愛媛県生まれの25歳。聖カタリナ女高(現聖カタリナ学園高)出身。Vプレミアリーグの久光製薬に所属し、13年にはVサマーリーグ最優秀選手に選ばれた。スパイクの最高到達点は310センチ、ブロックは291センチ。1メートル80、73キロ。

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