バド桃田、国際大会復帰戦は準V「自分の力が足りなかった」

[ 2017年7月18日 05:30 ]

バドミントン・カナダ・オープン ( 2017年7月16日    カルガリー )

男子シングルス決勝でプレーする桃田賢斗
Photo By 共同

 各種目の決勝が行われ、違法賭博問題による出場停止処分が解けた男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)は常山幹太(トナミ運輸)に1―2で敗れ、約1年3カ月ぶりに復帰した国際大会は準優勝に終わった。女子ダブルスは永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)が篠谷菜留、星千智組(日本ユニシス)を2―1で破って優勝。女子シングルスの川上紗恵奈(北都銀行)はスコットランド選手を2―1で下して制した。

 予選から数えて8試合目。22歳の桃田には決勝の競り合いを制すだけのスタミナが残っていなかった。1歳下の常山に敗れて「弱気な気持ちが出てしまって、強気になれなかった。自分の力が足りなかった」と潔く認めた。久しぶりの国際大会は準優勝に終わった。

 序盤から両者が一歩も譲らず、足を使ったラリーの応酬。桃田は踏ん張り切れず、第1ゲームを20―22で落とした。第2ゲームを取り返して迎えた最終ゲームは、開始から0―7とリードを許した。懸命に追い上げて9―9としたところで「逆転できるかもしれない」と気が緩み、ショットをミスして引き離された。

 国際大会復帰戦を優勝で飾ることはできなかった。だが、試合を重ねて練習とは違う緊張感を味わえたことは今後につながるはずだ。「今大会の悔しい気持ちを生かして、もっともっと強くなって自分らしくプレーしたい」。疲れ切った表情だったが、この1敗を糧にすると前を向いた。

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2017年7月18日のニュース