上地、新車いすで快勝4強!!初実戦で手応え「落ち着けた」

[ 2017年7月14日 05:30 ]

ウィンブルドン選手権第10日 ( 2017年7月13日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

ルーシー・シュカーと対戦する上地
Photo By 共同

 車いすの部女子シングルスで、世界ランキング1位の上地結衣(23=エイベックス)が同7位のルーシー・シュカー(37=英国)に6―3、6―1で快勝した。車いすをモデルチェンジしての初戦で違和感を残しつつも危なげなく4強に進んだ。同男子では国枝慎吾(33=ユニクロ)がストレート勝ちし、ウィンブルドンでのシングルス初勝利を挙げた。

 ネットを挟んで相手と握手をした時、上地は不思議な感覚を覚えた。「ルーシーが自分と同じくらいの高さか、向こうの方が低くてびっくりした」。6年ぶりに車いすを替え、車輪の直径を1インチ(約2・54センチ)上げ、座面を3センチ高くした。1週間前から乗り始めてこの日が初めての実戦投入。「半プッシュ足りなかったり、進みすぎたり」とボールとの距離感などに戸惑いつつも、サーブでは打点が高くなった効力も感じたという。

 座面が高くなったことで「膝が落ちてしまうから」と大腿部に固定用のベルトを装着。これによって、車いすと体の一体感が高まるというメリットもあった。「今日勝ったことでかなり落ち着けた」と新車を乗りこなしてウィンブルドン初制覇を狙う。

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2017年7月14日のニュース