錦織、4大大会初Vへ 全豪オープン“死の組”突破は速攻が鍵

[ 2017年1月16日 06:30 ]

錦織圭(AP)
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 【村上武資の目】テニスの4大大会今季初戦、全豪オープンは16日に開幕する。男子シングルスで世界ランキング5位の錦織圭(27=日清食品)は、日本時間午前9時から同45位のアンドレイ・クズネツォフ(ロシア)と対戦する。ロンドン五輪日本代表監督で大会を中継するWOWOWの解説者を務める村上武資氏が、4大大会初優勝を目指す錦織の展望を語った。

 男子ツアーはビッグ4が君臨した時代から、世界1位のA・マリー(英国)と同2位のジョコビッチ(セルビア)の2人が突き抜けた状況になっている。村上氏は今大会を今後を占う試金石と見る。

 「誰が2トップに割って入り、ビッグ3となっていけるか。錦織は厳しい組み合わせだからこそ、勝っていくことで全世界にアピールできる」

 錦織は4回戦でフェデラー(スイス)、準々決勝でA・マリーとの対戦が予想される厳しい組み合わせ。村上氏は錦織の“速攻”を鍵に挙げた。「開幕戦のブリスベン国際を見ていても、1ポイントを短く終わらせるテニスができている。だからスタミナを使わずに序盤を乗り切っていきたい」。ネットプレーを効果的に使い、体力を温存しながら、激戦不可避のA・マリーとの準々決勝に挑む。「錦織もきついが、A・マリーの方がよっぽど嫌な組み合わせだと思う。負けた昨年の全米オープンと同じように、ベスト8で錦織と当たるのだから」。

 優勝の大本命にはジョコビッチを挙げた。「錦織はまだダークホースだと思う。毎大会必ず優勝候補と呼ばれていくような成績をこの大会で残してほしい」。4大大会初制覇への道のりは険しい。だからこそ、その挑戦には見守る価値がある。

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