鶴竜 10連勝で単独首位キープ!Vで結婚披露宴にハクつける!

[ 2016年11月23日 05:30 ]

大相撲九州場所10日目 ( 2016年11月22日    福岡国際センター )

<九州場所10日目>照ノ富士(右)を寄り切りで下す鶴竜
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 横綱・鶴竜はカド番の大関・照ノ富士を危なげなく寄り切り、10連勝で単独首位を守った。昨年2月に結婚したムンフザヤ夫人(25)との結婚披露宴を優勝して実現させたいと意気込む横綱が、自己最多タイとなる初日からの10連勝を飾った。優勝争いは、日馬富士と新入幕の石浦が1敗で鶴竜を追い、2敗は白鵬、稀勢の里、荒鷲の3人となった。

 目の前で何が起きても鶴竜の心が乱れることは一切なかった。取組前の一番で稀勢の里が1敗の白鵬を撃破し、館内は大盛り上がり。だが、土俵だまりでそれを見ていた第71代横綱は「自分の相撲に集中するだけ」だった。照ノ富士を相手に立ち合い直後にもろ差しとなると、あとは流れのままに体を動かすだけだった。相手が巻き替えて左四つになった後、強烈な出し投げで崩して冷静に寄り切り。2年ぶりで自己最多タイとなる初日から10連勝。単独トップを守ったが「今のところ体が反応しているだけ」と表情や心が乱れることはなかった。

 鶴竜には一刻も早く賜杯を抱きたい理由がある。昨年2月に結婚したムンフザヤ夫人との披露宴を行うことを思案中で「来年あたりには日本でやりたい」と明かす。年内に開催する計画もあったが、昨年秋場所以来1年以上も優勝から遠ざかっている上、腰痛のため7月の名古屋場所は途中休場した。「ケガもあったりしてタイミングがなかったからね」。本業でしっかりと結果を残すことが先決だと考えている。

 場所中の心の癒やしはもうすぐ1歳半を迎える長女・アニルランちゃんの成長を見ることだ。都内自宅の夫人から送られてくる動画を見るのが日課。顔が両親のどちらに似ているのかは「完全にオレ…」と話す。4480グラムで誕生した自身の“分身”はすくすくと成長し、福岡に長期出張中の父親が横綱土俵入りをしている姿をテレビで応援しているという。一家の主として家族を喜ばせたくなるのは当然だ。

 今日11日目は過去の対戦で17勝30敗と大きく負け越している2敗の稀勢の里戦だ。3度目の優勝へ分水嶺(れい)となる一番に向けても「自分の相撲に集中するだけ」とあくまで平常心。千秋楽に賜杯を抱いて家族から祝福されるまで笑顔は見せない。

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2016年11月23日のニュース