高校女子・石井 新潟県勢初V 後半盛り返して逃げ切り

[ 2016年3月25日 05:30 ]

優勝し文部科学大臣楯を持ち笑顔の(左から)中学女子・和久井、高校女子・石井、中学男子・大石

スポニチ主催文部科学大臣楯争奪第36回全国高等学校ゴルフ選手権春季大会第2日

(3月24日  滋賀県大津市 瀬田ゴルフコース/高校男子・東コース=6750ヤード、高校女子・北コース=6379ヤード、いずれもパー72)
 スポニチ主催文部科学大臣楯争奪平成27年度(第36回)全国高等学校ゴルフ選手権春季大会・全国中学校ゴルフ選手権春季大会は24日に行われ、高校女子は首位から出た石井理緒(新潟・開志国際1年)が74でまとめ、通算イーブンパー、144で初優勝した。中学男子は大石敦也(広島・井口台2年)が74で回り通算イーブンパー、中学女子は和久井麻由(山梨・韮崎東2年)が78と崩れたものの、通算4オーバーでそれぞれ逃げ切った。高校男子は植木祥多(埼玉・埼玉栄1年)が71で回り、通算3アンダーで首位をキープ。昨年大会覇者の金谷拓実(広島・広島国際学院2年)が1打差2位につけた。

 <高校女子>耐えた石井が新潟県勢初の栄冠をたぐり寄せた。2番、5番でダブルボギーを叩くなど「追われる立場で緊張して、勝手に崩れた」と前半のアウトはスコアを3つ落とした。だが、12、13番でバーディーを奪うなど後半に盛り返して逃げ切った。実家が新発田城CCを経営しており、恵まれた練習環境に感謝する。「今後は1Wの安定性を求めたい」と課題も明確。1Wの平均飛距離260ヤードを生かしたプレーを追い求める。また、優勝により、女子ツアーのニチレイ・レディース(6月17日開幕)の出場権も得た。

 <高校男子 昨年日本アマ制した金谷 連覇へ好位置2位>史上最年少の17歳で昨年の日本アマを制した実力者がしっかりと好位置をキープした。初日首位発進の金谷は、この日はパープレー。「もう少し、パットが入ってくれると良かった」と18番での3パットのボギーなどを反省したが、首位とは1打差で大会連覇へ視界は良好だ。中学男子で優勝の大石は一緒に練習することもある可愛い後輩。「大石君の優勝はうれしい。落ち着いて自分のプレーをして僕も続けたら」と先輩の意地を最終日に見せつける。

 <中学女子 未来の大型プレーヤー和久井が初優勝「苦しかった」>和久井が難コンディションでも2位に3打差をつけて勝った。1番でバーディー発進したものの、直後に連続ボギーを叩くなど8ボギー。「風が強くて大変だった。苦しかった」と胸の内を明かしたが、16番では20メートルのバーディーパットを入れるなど、諦めない姿勢が優勝につながった。憧れは幼い頃の病を克服し、世界で活躍するステーシー・ルイス(米国)。「努力してきた姿勢が凄い。見習いたい」。身長1メートル66の未来の大型プレーヤーがさらなる飛躍を誓った。

 <中学男子 大石が笑顔の栄冠「夏の全国大会も勝ちたい」>強風をものともせず、大石が頂点に立った。小学校3年生から体幹トレーニングを始め、自宅近くのショートコースで腕を磨いていることもあり、グリーンを外してもアプローチでしのぎ74。「素振りのイメージで力を抜いてプレーしたのが良かった」と初の日本一を喜んだ。昨夏、世界ジュニアに初出場(13~14歳の部17位)するなど今年度は収穫が多かった。「夏の全国大会も勝ちたいし、日本ジュニアにも出たい」と夢も限りない。

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2016年3月25日のニュース