青学大・下田 初マラソンで10代日本最高タイム更新

[ 2016年2月29日 05:30 ]

<東京マラソン>ゴールした一色(右)と下田(中央)を出迎える青学大・原監督

東京マラソン

(2月28日 東京都庁前~東京ビッグサイト)
 “聖地”が最後の後押しをしてくれた。19歳で初マラソンに挑んだ下田裕太(青学大)は2時間11分34秒で10位。92年防府読売マラソンでの砂田貴裕の10代日本最高タイム(2時間15分30秒)を上回り、日本人2位でリオ五輪代表に名乗りを上げた。下田は「たまたま」と否定するが、競って11位となった同じ青学大の一色は「ゴールが東京ドームだったら僕が勝っていた」と悔しがった。

 ゴール地点は東京ビッグサイトでオタクの祭典「コミックマーケット」の開催地。アニメ好きの下田はテンションとギアが上がった。今年の箱根駅伝は8区区間賞で総合優勝に貢献。本格的なマラソン練習はしていなくとも日頃の積み重ねが実った。

 原監督から「チャレンジ作戦」と命名された今回のレース。学生でも実業団の選手と対等に渡り合えることを示し、「大学時代からマラソンをやるのは間違っていない。僕たちが(最初に海に飛び込む先駆者のような)ファーストペンギンになる」と胸を張った。

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2016年2月29日のニュース