青木 次期JGTO会長就任へ覚悟「時期が来た」

[ 2016年2月25日 05:30 ]

ホノルルから帰国した青木功

 日本ゴルフツアー選手会(宮里優作会長)から日本ゴルフツアー機構(JGTO)次期会長就任を要請されている青木功(73=フリー)が男子ゴルフ立て直しへの意欲を示した。米国・ハワイで合宿を行っていた青木は24日、成田空港着の航空機で帰国。JGTO会長就任が確実であることが明らかになって以降初めて取材に応えた。要請受諾を明言こそしなかったが、前向きな姿勢を見せた。

 ハワイ合宿中に風邪をひいた青木はマスクを着けて到着ロビーに姿を見せた。JGTO会長就任が確実と報じられてから報道陣に口を開くのは初めて。レジェンドはかすれた声で質問に答えた。

 「やるからにはそれなりの覚悟が必要。海老沢会長、宮里選手会長といろいろ話をして良いようにゴルフ界が回るようにしていきたい。(選手として)ゴルフを全うしていきたかったが、時期が来たということで考えている」。過去にも会長就任を要請されながら断った経緯があるが、今回は違う。慎重に言葉を選びながらも男子ツアー再建への意欲をにじませた。ゴルフ界に限らず幅広い人脈を持つだけに「ゴルフを通じた社会貢献というものも考えていかなければいけないと思っている」とも話した。

 1月に選手会会長の宮里優作(35=フリー)、副会長の横田真一(44=サクセスプロ)からJGTO次期会長就任を要請された。海老沢勝二現JGTO会長(81)にも会った。次期会長は3月4日の社員総会、理事会で正式に決まる。海老沢会長は同日の任期満了をもって退任することを表明しており後任候補は実質的に青木に絞られている。

 青木は「良い方向に行けるように自分で頑張っていきたい」という言葉も口にした。回答を保留しているが、周囲の期待は十分に理解。近く海老沢会長、宮里優と会談して要請を受諾するとみられる。新しい理事については「今は白紙」とし、海老沢会長、宮里優とも意見交換しながら人選を進めるもようだ。

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2016年2月25日のニュース