白鵬 思い出の土俵と別れ、秋場所前に部屋移転 耐震性問題

[ 2015年8月31日 05:30 ]

新しい綱を締める白鵬

 大相撲の横綱・白鵬(30)の新たな綱を作る「綱打ち」が都内の宮城野部屋で行われた。現在墨田区緑にある部屋は秋場所(13日初日、両国国技館)の前に墨田区八広に移転する。白鵬は綱打ち後に四股とてっぽうを行い、思い出深い土俵との別れを惜しんだ。

 宮城野親方(元幕内・竹葉山)が約1カ月前に専門家に築35年になる建物の耐震性を調査してもらったところ「“あまりにひどい。稽古はもってのほか”と言われた」ため、急きょ移転が決まった。今ある土俵は白鵬が15歳から猛稽古を積んだ原点。「平成12年12月23日かな」と入門した日付まで覚えており「よく転がされました。(この土俵で)鍛えられてここまできました」と懐かしんだ。新土俵は初日までには完成予定で、それまでは出稽古などで調整する。「恋人と別れるみたい。土俵が一番でしたから」と寂しそうだった。

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2015年8月31日のニュース