IOC会長「デザインは重要でない」 新国立白紙に理解

[ 2015年7月18日 19:45 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が18日、英国のセントアンドルーズで記者会見し、2020年東京五輪のメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設計画が白紙に戻ったことに「大事なのは選手や観客のために、20年にスタジアムが完成していることで、デザインは重要ではない」と一定の理解を示した。

 同会長は「状況を長引かせず、決断したのはいいこと」と日本政府の判断を尊重し、「(建設が)間に合うと確信している」と大会開催に影響はないとの見方を示した。

 IOCは中長期改革「五輪アジェンダ2020」でコスト削減を柱に掲げている。旧建設計画で総工費が2520億円に膨らんだ点について「もう過去の話。費用とのバランスが取れた合理的な計画になることを希望する」と語った。

 バッハ会長はゴルフが来年のリオデジャネイロ五輪で実施競技に復帰するため、全英オープン選手権の会場を訪れた。(共同)

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2015年7月18日のニュース