大也が自己新連覇　好調の理由「自分でもよく分かりません」

男子２００メートルバタフライ決勝で自己ベストを出した瀬戸

日本選手権第４日

（4月10日 東京辰巳国際水泳場）
　瀬戸大也（２０＝ＪＳＳ毛呂山）は、わずか４０分間で２種目の自己ベストを更新し、世界選手権切符も獲得。瀬戸は充実した表情を見せながらも「（好調の理由は）自分でもよく分かりません」とちゃめっ気たっぷりに話した。

　午後６時３分に始まった男子２００メートルバタフライ決勝。５０メートルのターンで６番手、１００メートルは３番手と出遅れながら、１５０メートルで隣の松田に続く２番手に浮上すると、１種目に絞って今大会に臨んだ先輩に対して「（松田）丈志さん、凄い格好良かった。勝負しにきたと思った」と言いながらも「最後はちょびっと上げた」だけで２連覇達成。同４２分スタートの２００メートル個人メドレーでは萩野を捉えられなかったが、初めて１分５６秒台を叩き出した。

　メキシコ高地合宿の成果が結果に表れつつある。３月中旬まで約１カ月間行った合宿も、今回が４度目。これまでは序盤から飛ばし、疲労を残して帰国、大会で記録が伸びないという悪循環を繰り返していたが、今回は「入りをゆっくりにした」。目標を今大会に定め、ピーキングに成功。メドレーの最終ラップ（自由形）でも自己ベストを更新した無尽蔵のスタミナを、得意の４００メートル個人メドレーでも発揮する。