ロシアが国を挙げてドーピング?疑惑をドイツ公共放送が報道

[ 2014年12月4日 09:51 ]

 ロシアで国を挙げたドーピングが行われている疑いがあると3日、ドイツ公共放送ARDが報じ、陸上女子マラソンのリリア・ショブホワが陽性反応を示したデータを隠して2012年ロンドン五輪に出るため、11~12年に計45万ユーロ(約6660万円)をロシア陸連幹部に支払ったとする本人の証言が紹介された。国際陸連(IAAF)関係者も関与したという。

 ドキュメンタリー番組としてロシア反ドーピング機関元職員と陸上選手の夫婦らの証言も交え、水泳、自転車、バイアスロン、重量挙げ、スキー距離にも波及するスキャンダルと伝えた。各競技団体や反ドーピング機関などが絡み、検査を避けたり陽性結果をもみ消したりすることが日常的に行われ、トップ選手は筋肉増強剤などの禁止薬物を購入したり、コーチ陣から受け取ったりして使用しているという。

 番組内で世界反ドーピング機構(WADA)のディック・パウンド元委員長は「スポーツ界と反ドーピング活動の信頼性が揺らぐ」と話し、デービッド・ハウマン事務総長は「ショッキングな内容」と語っている。(共同)

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2014年12月4日のニュース