沙保里 食べまくって“2階級V”だ「自分と戦いながら頑張る」

[ 2014年7月17日 05:30 ]

ALSOKの壮行会に出席した吉田(手前右)と伊調(同左)

 レスリングの吉田沙保里(31=ALSOK)が短期集中の増量プログラムに臨む。16日に都内で行われた所属先の壮行会に伊調馨(30=ALSOK)らとともに出席。9月に行われる世界選手権(ウズベキスタン)とアジア大会(韓国)の両代表に選ばれている吉田は「両大会優勝できるように頑張っていきたい」と国際大会連覇を誓った。

 ただし、今回は大会に向けての体づくりで難題が立ちはだかる。9月11日の世界選手権は新階級の53キロ級に出場。旧階級で行われる同28日のアジア大会は55キロ級になる。53キロ級のスピードに対応するために体を絞り込む必要がある一方で、その体重のままでは55キロ級でパワー負けする。

 たかが2キロ、されど2キロだ。両大会の間隔はわずか17日。パワーを取り戻すために56キロ付近まで増やした後にリミットに落とそうとするなら最低でも3キロは増量が必要。「食べるしかないでしょうね。きつい練習をすると食欲も落ちてしまう。自分と戦いながら頑張っていきたい」。

 アスリートだけにただ太ればいいわけではないのが難しいところだが、どんぶりをかきこんででも食べまくる覚悟。最強女王にはマット上と同様、食卓での厳しい戦いが待ち受けている。

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2014年7月17日のニュース