東京五輪 射撃は岩手で 花巻市民ら招致委設立

[ 2014年6月20日 20:25 ]

 2020年東京五輪の射撃競技を岩手県花巻市の射撃場に招致しようと、市の経済団体などが20日、招致委員会を設立した。近く、知事や花巻市長らに、協力を求める要請文を届ける。招致委関係者は「東日本大震災の復興の姿を世界に発信できる」と機運の高まりに期待している。

 この日行われた設立総会には、住民ら約百人が参加。招致委会長で県クレー射撃協会会長の藤沼弘文さんが「みんなの熱意を県や国に届けよう」と呼び掛けた。

 開催計画では、五輪の射撃競技会場は埼玉県の朝霞射撃場となっているが、仮設の会場を造り、五輪後に取り壊す予定のため、常設の会場を望む声が競技関係者から上がっているという。

 被災地への会場変更をめぐっては他に、宮城県の財界がマラソンの誘致を検討する動きがある。ただ、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は今月16日、よほどの理由がない限り会場変更は難しいとの認識を示していた。

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2014年6月20日のニュース