工藤氏長女・遥加 初Vならず…自己最高5位も「納得できない」

[ 2014年6月16日 05:30 ]

優勝を逃した工藤遥加

サントリー・レディース最終日

(6月15日 兵庫県神戸市 六甲国際ゴルフ倶楽部=6511ヤード、パー72)
 プロ野球の西武などで活躍した野球評論家の工藤公康氏(51)の長女で、プロ4年目の遥加(21=ナック)はツアー初優勝に届かなかった。最終組で回ったがバーディーなしの2ボギーで74とスコアを落とし、通算6アンダーの5位に終わった。工藤と同じく首位で出たアン・ソンジュ(26=韓国)が66と伸ばし、通算14アンダーで今季3勝目、通算16勝目を挙げた。
【最終R成績】

 初の最終日最終組は工藤に想像以上のプレッシャーを与えた。「冷静になるために」と青のウエアに身を包んだが、1番パー5は5Wでの第1打を右に曲げてバンカーへ。「私だけバンカーに入れた時点でちょっと違うなあと思った」。もくろんでいたバーディー発進を阻まれると、4番パー5では1・5メートルのバーディーパットを外した。同じく首位から出たアンはどんどんスコアを伸ばし「ホールを消化していくにつれ優勝が遠のくのを感じました」と勝者との差を痛感する苦い一日となった。

 「スコアも順位も納得していない」と涙目で振り返ったが、過去最高の19位を大きく上回る5位に食い込んだ。しかも4日間で4ボギーと大崩れせずに耐えたのも収穫だ。獲得賞金は1000万円を超え、ランク35位に浮上。初の賞金シード獲得に大きく前進した。悔しさを糧にプロ通算224勝の父の背中を追いかける。

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2014年6月16日のニュース