松村 10バーディーで60!「最高」の首位発進!

[ 2014年5月2日 05:30 ]

1番でティーショットを放つ松村

男子ゴルフツアー 中日クラウンズ第1日

(5月1日 愛知県東郷町 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=6545ヤード、パー70)
 前年優勝の松村道央(30=吉野電化工業)が10アンダーの60をマークし、2位に4打差を付けて首位に立った。2度の3連続を含む10バーディーでボギーはなかった。60は大会史上2番目、ツアー史上3番目に少ないストローク数。今季2勝目となる通算5勝目へ向け、願ってもないスタートを切った。帰国2戦目の石川遼(22=CASIO)は5バーディー、1ボギーの4アンダー66で6位に付けた。
【第1R成績】

 やることなすことうまくいく。バーディーは取りも取ったり10個。ボギーはない。自己ベストとなる10アンダーの60だ。松村は満ち足りていた。

 「きょうは最高のゴルフができました」

 最良の1日は、1番の1・5メートルに付けるバーディーで幕を開けた。3番からは3連続。9番からまた3連続でスコアを伸ばした。ショットは切れ、パットは決まる。通算2アンダーで優勝した昨年から作戦を変え、第1打で1Wを握る回数を増やしたことも吉と出た。

 「去年は4、5回だったのが今年は7回。これだけグリーンが軟らかいと、飛ばしてSWもありかな、と思った」

 短いラフと、大会前の雨を考慮した攻めでスコアを伸ばすと、極め付きは16番だった。強く入った30ヤードのアプローチがピンに当たってチップインバーディー。10アンダーに乗せ、夢の50台にあと1バーディーとした。

 10年最終日に58を出した石川の1つ前の組で見せた快進撃。ただし、2桁に達したところで、ふと目が覚めた。「バーディーが1個出ると余裕が出る。途中までは。10アンダーになると、それが変な重圧になる」。上がり2ホールは「スムーズに体が動かなかった」と、パーで終わった。

 ツアー史上3人目の50台を逃したとはいえ、2位と4打差の首位。ワンアジアツアーと共同主管だった開幕戦のインドネシアプロ選手権を制した今季の好調ぶりは本物だ。過去、尾崎将と青木だけが果たしている難コース「和合」での連覇にも並々ならぬ思いがある。「あの2人だけが達成しているという情報はあった。連覇をするために来ているつもり」。8月には香織夫人が第1子を出産予定と発奮材料には事欠かない。決意は装いに表れ、初日は蛍光ピンクのウエア。髪は金色に染め直した。4勝中2勝を挙げている相性のいい愛知県で、バラ色の日曜日を迎える。

 ≪10アンダーは8人目≫松村が出した60は藤池昇龍(98年三菱ギャラン初日)と並ぶツアー3番目に少ないストローク数。1位は石川遼の58(10年中日クラウンズ最終日)、2位は倉本昌弘の59(03年アコムインターナショナル初日)。中日クラウンズでは石川の58に次ぐ2番目に少ないストローク数。また18ホールのアンダーパーは前記の石川、倉本が出した12アンダーがツアー記録。11アンダーは前記の藤池ら9人。10アンダーは松村で8人目になった。

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2014年5月2日のニュース