アルペン女子回転座位 田中、悔しい6位…消極的滑り反省

[ 2014年3月13日 05:30 ]

女子回転座位で6位に入った田中

ソチ・パラリンピック第6日

(3月12日)
 12日にロザフータル・センターなどで行われ、アルペンスキー女子回転座位で田中佳子(エイベックス)が6位、村岡桃佳(埼玉・正智深谷高)は8位に入賞した。ノルディックスキー距離の男子スプリント・フリー立位で、前回大会2冠の新田佳浩(日立ソリューションズ)は準決勝で敗退した。距離女子スプリント・フリー立位の太田渉子(日立ソリューションズ)阿部友里香(岩手・盛岡南高)出来島桃子(新発田市役所)はそろって予選を通過したが、準決勝で敗退した。

 8年ぶりにパラリンピックの回転で記録を残し6位となったが、会心の笑顔とはいかなかった。アルペンスキー女子回転座位の田中は、途中棄権に終わった前回大会の悔しさを糧にメダル獲得を目指しただけに「少し守りすぎた。スピードを出し切れなかった」と消極的な滑りを反省した。

 先天性の脛骨(けいこつ)形成不全のため3歳で両足を切断した。「健常者の友人とスキーがしたい」と20代からチェアスキーを始め、06年トリノ大会でパラリンピックに初出場して8位だった。冬場はよい環境を求めて米コロラド州のスキーチームに単身で参加し、腕を磨いた。大会最終日の16日に大回転を控える。3大会連続出場となる38歳のチェアスキーヤーは「次は思い切っていきたい」と逆襲を誓った。

 ▼新田佳浩 自分の出せるところは出した。ロシアの6選手全員が決勝に残ったのは凄いなという一言。彼らにどうやったら勝てるのかというのが分からないし、驚きもある。

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2014年3月13日のニュース