比嘉“4日間の女”だ!「力のある選手が上に来る」

[ 2013年10月24日 06:00 ]

パターを手にラウンドする比嘉真美子

 国内最高の賞金総額1億4000万円のビッグトーナメント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」(スポーツニッポン新聞社主催)は24日、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部で開幕する。大会は今季から4日間競技に変更。今季2勝を挙げている比嘉真美子(20=フリー)は長期決戦を得意としており、将来の海外進出のためにも最高のプレーを見せる。

 確かな実績が20歳の自信につながっている。4日間競技は今季ここまで6試合が行われ、比嘉は優勝1回、2位が2回。予選落ちはなく、長丁場では特に強さを発揮している。この日はプロアマ戦に出場して、18ホールをプレー。「4日間競技は実力が出てくると思うので、力のある選手が上に来ると思う」と言い切った。

 世界で戦える選手の育成を目的に、昨季5試合だった4日間競技は今季9試合に増えた。長期決戦について、比嘉は「ミスしても取り返せる。ダブルボギーを打っても慌てずに戦える。(ホールが増え)チャンスが増えるのも私にとっていい」とプラスに捉えている。将来は4日間競技の多い米ツアー進出を見据えており「4日間のリズムに慣れて、それを体に覚えさせることが大事」と語った。

 現在賞金ランキングは約6405万円で6位。1位の森田との差は約3961万円だ。今大会を含め残り6試合となったが、優勝賞金2520万円を獲得すれば、その差は一気に縮まる。そして、07年に史上最年少賞金女王となった上田桃子の21歳156日の記録更新も見えてくる。それでもプロ2年目の20歳は「一試合一試合戦うことがそれとつながる」と目の前の戦いに集中する。

 初出場だった昨年は最終日に73と崩れて33位に終わったが、予選2日間とも1アンダーの71で回った。「過去にアンダーも出ているし相性もいい」と手応えは十分。シーズンも終盤を迎え「体の疲れも気になるけど、集中力を切らさずにやりたい」と気合を込めた。長期決戦にめっぽう強い“4日間の女”が、世界基準の大舞台で今季3勝目を目指す。

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2013年10月24日のニュース