渡部暁2位 今季初表彰台!最後までV争い「歯車かみ合った」

[ 2013年1月7日 06:00 ]

個人第6戦で2位になった渡部暁斗(先頭)=ノルディックフォーカス撮影

 ノルディックスキーW杯複合は6日、ドイツ・ショーナッハで個人第6戦を行い、24歳の渡部暁斗(北野建設)が2位に入り、優勝した昨年3月9日以来の表彰台に立った。前半飛躍(HS106メートル、K点95メートル)で98メートルを飛んで122・7点の3位につけ、後半距離(10キロ)は最後までトップ争いを展開した。弟の渡部善斗(早大)は前半4位から後退して12位、湊祐介(東京美装)は19位、永井秀昭(岐阜日野自動車)は21位。個人総合4連覇を目指すジェーソン・ラミーシャプイ(フランス)が渡部暁を1秒9差で抑えて今季2勝目、通算22勝目を挙げた。

 序盤戦は苦しんだ複合のエースが復活ののろしを上げた。今季初の表彰台に立った渡部暁は「開幕当時に比べてジャンプの状態もいい」と笑みを浮かべた。昨年12月下旬に北海道名寄市で練習して飛躍の助走姿勢を修正。「狂っていた歯車がかみ合った」という。飛び出しから空中姿勢への移行がスムーズになり、飛距離が伸びた。この日はK点越えで、走力があるライバルたちに差をつけ後半の快走につなげた。昨季2位だった個人総合で3位に浮上。「いい感じ」と手応えをつかんだ。

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